十字路 江戸川乱歩文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784394301639
ISBN 10 : 4394301637
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
263p;15

内容詳細

伊勢商事社長・伊勢省吾は、宗教に入れ込む妻の友子と不仲になり、秘書の晴美と愛人関係にあった。晴美のアパートに押しかけてきた友子を、伊勢は殺してしまう。妻の死体を車のトランクに隠し、新宿のガード下の十字路でトラックに追突され、近くの交番に引き留められている間に、意識朦朧とした男が伊勢の車に入り込んでいた。酒場で喧嘩をし、頭を打った画家・相馬良介だった。走り出すと後部座席にもう一人の死体があることに気づき狼狽するが、計画を中止することもできず、車を走らせる…。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 1894‐1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和2年までに「D坂の殺人事件」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」などを発表。昭和4年の「蜘蛛男」より娯楽雑誌に長編を連載、昭和11年から「怪人二十面相」を少年倶楽部に連載、少年探偵シリーズは晩年まで続く。同時期から評論も多く手がけ、「鬼の言葉」(昭和11年)「幻影城」(昭和26年)などにまとめられる。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
子供の頃、ポプラ社版で少年ものに書き換え...

投稿日:2021/06/12 (土)

子供の頃、ポプラ社版で少年ものに書き換えられた本編を読んだ印象が鮮烈で、成人物の本編も何度か読み返している。他者から得た元ネタを乱歩が文章化した本作は純粋な本人の作品とは言えないかもしれないが、ドラマティックな展開を乱歩特有の表現で一つの世界を満喫できる貴重な作品!この方法論でもっと合作を押し進めて欲しかった。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • めしいらず@夏休み中 さん

    戦後に書かれた乱歩らしからぬ緻密でどこかアイリッシュ作品を思わせるようなサスペンス長編の佳作。突発的に妻を殺した男の必死の隠匿工作に偶然紛れ込んでしまうもう一つの死体。見事な隠し場所のトリック。完全犯罪は一見成立したように見えたが、二つの事件の双方からその計画の小さな綻びが見つかり、それは結び付けられ、遂には全貌が露呈する。一点の曇りもない展開に先が読めてしまうきらいはあるけれど、二つの事件を一つに織り上げる手練が甚だ見事だ。犯人の心の揺らぎ。悲恋として閉じるラスト。いつもの不健全さがないのは寂しい点か。

  • ころこ さん

    最初に読んだ乱歩作品として思い出深いですが、乱歩作品と認めない議論もあるようで、半信半疑で読み返してみました。プロットが明確で読み易く概ね好評の様ですが、死体の入った車に別の死体が入り込むことと相馬と南が似ているという二つの偶然が弱点になっています。戦後の復興期で世の中の流れが速く確固としたアイデンティティが揺らぐ中、運命の偶然性と交換可能性が「そういうこともあるかも知れない」と思わせる時代に支えられた作品といえるでしょう。

  • FOTD さん

    このタイトルを見たときに、ロバート・ジョンソンを想像してしまったので手にとった。江戸川乱歩の作品を読んだのは久しぶり。だけど、この作品はまるで「火サス」のような雰囲気。説明的な台詞も多いし、最初の殺人まで時間がかかりすぎで、ちょっとテンポが悪く感じた。がしかし「八十オクタン価のを五十リッタ」とか「ラジエーターに水を一杯いれさせて」とかで当時のガソリンスタンドの様子がわかったり、フランス料理店の名前が「鳳来」だったり面白かった。「鳳来」は中華料理店の名前のほうが似合うと思った!

  • コマンドー者 さん

    乱歩がトリックとプロットを提供してもらって書いた倒叙スタイルのサスペンスミステリー。二つの死が交差点で重なりあうという斬新な発端から次第に追いつめられていく犯人の心理がうまく描きこまれていて、乱歩のエログロ怪奇趣味は一切ないが、面白い作品に仕上がっている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

江戸川乱歩

1894(明治27年)〜1965(昭和40年)、小説家。1923年、『新青年』に掲載された「二銭銅貨」でデビュー。初期作品は日本人による創作の探偵小説の礎を築いた。幻想怪奇小説も人気を博す。1936年、少年向け推理小説シリーズの第1話「怪人二十面相」を雑誌『少年倶楽部』に連載。太平洋戦争により一時執

プロフィール詳細へ

江戸川乱歩に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品