再読だけが創造的な読書術である

永田希

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480816825
ISBN 10 : 4480816828
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
永田希 ,  
追加情報
:
224p;19

内容詳細

本を繰り返し開くことは、自分自身と向き合うことである。「多読という信仰」を相対化し、「自分ならではの時間」を生きる読書論!

目次 : 第1章 再読で「自分の時間」を生きる(「自分の時間」が買いたたかれている/ あなたにとって「良い本との出会い」とは何か ほか)/ 第2章 本を読むことは困難である(読書スランプに陥るとき/ 読書のためらい ほか)/ 第3章 ネットワークとテラフォーミング(バーンアウトする現代人/ ネットワークとしての人間・言葉・書物 ほか)/ 第4章 再読だけが創造的な読書術である(読書の創造性と不可能性/ 古典を再読する ほか)/ 第5章 創造的になることは孤独になることである(「読むこと」と「読み直すこと」には違いがない/ 魔法としての文学 ほか)

【著者紹介】
永田希 : 著述家、書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。書評サイト「Book News」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    前著「積読こそが完全な読書術である」とは、ひとは本を完全に読むことができないということを、書物の側に視点を置いて考えてみた結論であった。本書は、読書を読者のネットワークに組み込むことという観点から、初読と再読の間の読者の過ごした時間のズレを眺めることを可能にするとしている。再読によってフラットな思考からメタ認知を行うことを薦めている。情報の濁流に翻弄される現代において、古典を読む体験はゆったりと流れる川を眺めるようなもの。古典もまたさまざまに読まれてきたものを読者が読むという、再読の現象となるのである。

  • tamami さん

    著者は、セネカやショーペンハウアーを始めとする幾多の先達の読書に関わる金言を示しては、情報の濁流に流されないための自分を深める読書術=再読について提案する。著者はその際意識したいのは「フラットに読む」ことだという。日々の生活の中で「強さ=激しさ」に駆り立てられ、極私的な読書体験でさえ他に公開することを余儀なくされている私達に、フラットな読書=再読は、自身の読書ネットワークを整備することに繋がり、新たな創造を産み出すと説く。古典的名作の新たな読みの可能性を示すなど、読書の幅を広げてくれること請け合いである。

  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ) さん

    <抜粋メモ> 絵画鑑賞と読書の比較による、タイムラグとノイズの発生可能性/書物の側にとっての「再読(再び読まれる)」を意識する <読みながら考えていたこと> ・昔空想したことのある「書物のインストールチップ」の無意味さ ・内面世界を陶冶涵養し得るアイコンとしての「読書好き」「映画好き」 ・塩谷舞さんに教えられた「書評家→作家」の一方通行性 ・「リアクションやフィードバックがないもの=存在しないもの」と捉え、「リアクションを求めて書評を書く」営みとしての読書会主催

  • vy na さん

    図書館本。同じ本を理解するには7回読む必要があるとどこかで。確かに再読すると同じ箇所ではなく、初読とは違う箇所で引っかかったり、同じ分でも新たな視点に気づいたりします。本書で、書いてあることはよく理解できませんでしたが、面白いと思った本は必ず再読しようと思えるきっかけをくれたと思います。

  • 江口 浩平@教育委員会 さん

    【読書術】読書のすすめの清水店長が薦めていたため、手に取った一冊。『「何かのために」本を読む時、読書をする時間はギャンブルの掛け金のように、あるいは投資のように、開かれたページのうえに投げ出されます。』という一文は、最近読んだ「ファスト教養」の本や、コスパ・タイパ重視の風潮と繋がるように感じた。ここへの書き込みも含めて、読書とは対外的に何かをアピールするために行う行為ではないということ。駆り立てられるように読書をするのではなく、ただ自分の興味関心の赴くままに読み広げていき、機会を見つけて再読する習慣を。

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