怪盗ジゴマと活動写真の時代 新潮新書

永嶺重敏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106101724
ISBN 10 : 4106101726
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
追加情報
:
18cm,189p

内容詳細

江戸川乱歩、寺山修司、伊丹万作をはじめ、とりこになった者は数知れず。大正初め、日本中に一大ブームを巻き起こした伝説の無声映画「怪盗ジゴマ」。そのブームの裏側には、現在に先駆けるメディア戦術があった…。

【著者紹介】
永嶺重敏 : 1955(昭和30)年、鹿児島県生まれ。東京大学駒場図書館に勤務。九州大学文学部卒業。勤務の傍ら、出版やメディア史の研究を行う。著書に『雑誌と読者の近代』(日本出版学会賞受賞)『モダン都市の読書空間』(日本図書館情報学会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たくのみ さん

    ジバコは知ってたけど、ジゴマってなに? ルパン、怪人20面相をはるかにしのぐ、ホントに悪い怪盗なのだ。強盗、殺人、誘拐までこなす悪のデパート。名探偵ポーリンに追われ、だが、捕まらない。そして、明治末から大正初期に短いピカレスク・ブームがおきる。現実に対する不満とエネルギーが反映して大ヒット。それも、日本で雨後の竹の子のように続編・ノベル版が乱発され、女ジゴマ、少年ジゴマ、芸者ジゴマまで…。著作権意識の薄い大正時代ならではの、たくましさを強く感じた。

  • スローリーダー さん

    明治末期から大正初期にかけての映画興行界の様子が伺い知れて知的好奇心が満たされた。ジゴマブームの発生から終焉までの顛末を数々の資料で詳らかにする。ブームを地方に拡げた駒田好洋の功績にスポットライトを当てたり、模倣犯の出現や警察の権威を貶める描写に懸念を持った警視庁が上映禁止にしたり、ジゴマを巡るエピソードがなかなかに読ませる。映画のヒットにあやかった安直なノベライゼーションには思わず笑った。これらを通して当時の日本人が透けて見えて楽しめた。現存するフィルムを見たが、弁士の説明が無いと全然理解出来なかった。

  • つまみ食い さん

    今日では決して名の知られた作品ではないが、当時のジゴマの爆発的ブームとその社会的影響が分かる。ジゴマ以前、政府による映画の検閲は説明書きを読むだけで、上映されたフィルムを確認していなかったということは驚き。

  • 子音はC 母音はA さん

    東京の活動写真館の成り立ち、盛況、子供への影響等からまず紐解く。怪盗ジゴマの映画のブームが著しく全国に波及していった様子、また影響力の大きさから検閲の対象となったのを述べる。江戸川乱歩、寺山修司、今東光、伊丹万作等、この映画の影響を受けた。

  • いちはじめ さん

    名のみ有名な「怪盗ジゴマ」がいかに社会現象となったかなど、無声映画の頃のメディア戦略は興味深い

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人物・団体紹介

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永嶺重敏

1955年、鹿児島県生まれ。九州大学文学部卒業。元東京大学図書職員。出版文化・大衆文化研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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