Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ラウリスタ〜

  読了日：2012/11/01

  ８人の著者の論文を集めたようなもの。論文というか、論考というか。わりと一般の読者への配慮が行き届いている。クールベからマティスに至るまで、１９世紀後半〜２０世紀初めのフランス近代美術を見直す。美術史のなかでは、どのように批評するのか、ってことを学べる。なかなか勉強になる。モネの積み藁ってのは、実は４，５メートルもある頑丈な構造物であるとか、そういった当時の社会の様子に正しく作家を置きなおす試みか。神話化著しいロダンの価値生成、増殖システムに疑問を投げかけたりとなかなかに挑発的な本。おもしろい。

• あかふく

  読了日：2013/07/15

  いわゆる歴史的な研究でも、たんなる作品解釈でもなくある作品がどのような状況の中で考えられ、描かれ、展示されたのかという点に着目しながら考えていくよう導く本。あまり紹介されていないニュー・アート・ヒストリーに関して簡便にまとめ、どのような紹介があったかということも紹介されている。対象になっているのはクールベ、マネ、ドガ、セザンヌ、モネ、ロダン、ゴーギャン、マティス。

• Yosuke Saito

  読了日：2011/12/01

  19世紀半ば以降のフランス美術を扱った論文集。当代随一の執筆陣によって、美術史研究の方法論を意識して書かれている点でも興味深い。序でニューアートヒストリーと呼ばれる一群の研究手法について概括されている。

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