王朝序曲 誰か言う「千家花ならぬはなし」と-藤原冬嗣の生涯 上 朝日文庫

永井路子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022651655
ISBN 10 : 4022651652
フォーマット
出版社
発行年月
2024年09月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

桓武天皇は長岡京への遷都、蝦夷出兵と大胆な政治を強引に推し進めるがいずれも失敗する。さらに后の相次ぐ死、大災害、実弟・早良親王の怨霊に悩まされ、ついに再びの遷都を決意した。一方、政争を傍観する藤原北家の冬嗣の真意とは?「平安朝三部作」の第一作。

【著者紹介】
永井路子 : 1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • がらくたどん さん

    奈良の都が色褪せ始めた夜、三人の父が嬰児を授かる。政治への野心に燃える後の桓武、老いぼれ廃れ皇子だった桓武の父を光仁帝に据えた藤原式家の策士百川。そして藤原四家の中では目立たない北家の若輩者内麻呂。夫々の境遇で子ども達は育つ。桓武の児安殿は愛に飢え、百川の児緒嗣は挫折を知らず、内麻呂の児冬嗣は安殿に仕える兄真夏を通して世の中を冷徹に見据える長い部屋住み期間を送る。物語は強気だった桓武の長岡遷都が天変地異で陰る頃から、桓武と安殿父子の交わらない愛の闘いに真夏・冬嗣兄弟の生き方が絡め取られ大きくうねり始める♪

  • NORI さん

    既読の「この世をば」「望みしは何ぞ」に並ぶ永井路子・平安王朝三部作の一つ・・ということで読んでみた。 平安絶頂期を描いた他二作と違って、こちらは藤原冬嗣を中心に据えた奈良時代末〜平安時代初期の物語。突然、表舞台に現れる藤原薬子の名前にドキリ。毒婦の"妖怪地獄"が笑える。歴史として既に定まっている運命は著者も読者の承知の上で、それでもこれだけ物語を読ませてくるのは、さすがの永井路子ワールド。このあと薬子に引っ掻き回されるはもう目に見えているのに楽しみ過ぎる。下巻に続く。

  • coldsurgeon さん

    奈良朝を終わらせ平安朝を開いた桓武天皇の御代に、将来の藤原氏の栄華の礎を気づいた藤原冬嗣の生涯を描く。永井路子の歴史小説は、丁寧に文献が読み込まれているためか、平安時代初期の歴史の理解が深まる。平安時代初めの政変を追いながら、冬嗣の政治への目覚めを追うことができる。

  • ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪ さん

    三人の嬰児。緒継、安殿、真夏から始まって桓武天皇の時代を冬嗣が見た感じで話になっている。途中までは真夏との桓武の動きを問い掛けた会話が面白い。薬子の変は皇太子の執着かぁ。巻末で冬嗣の動きが・・下巻楽しみ。

  • 源義 さん

    学生時代に読んで自分の中の平安初期のイメージを確立させてくれた本。数年前にふと読み返したくなったがどこにも売ってない。それからずっと古本屋を探し続けていたが見つからず、この本を探すことがライフワークみたいになっていた。待望の復刊!やはり面白い。真夏から見た安殿親王と冬嗣から見た桓武の像が、説明くさくならずに展開する。傑作だ。

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永井路子

1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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