『青色本』を掘り崩す ウィトゲンシュタインの誤診 講談社学術文庫

永井均

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062924498
ISBN 10 : 4062924498
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

たとえば、後期ウィトゲンシュタインの代表作『哲学探究』二〇〇番代で主題化される私的言語の問題は、その原基形態が『青色本』の議論にある。後期に向かう哲学的思考の端緒とも言うべき『青色本』を、著者は「天下の奇書」と評しつつも、細部にわたって徹底的に、かつ詳細に考え抜く。そこで見えてくる独我論の相貌とは。渾身の哲学的批判の書。

目次 : 哲学における達成とは/ 私的体験が素材となって実在が構成されていると言いたい誘惑/ 語は対比項なしに使われえないか/ ただ私自身の体験だけが実在すると言いたい誘惑/ だが他人も「まったく同じこと」が言える/ 世界の素材としてのエーテル状の私的体験/ ウィトゲンシュタイン的独我論/ ウィトゲンシュタイン的独我論の永井的拡張(付・コウモリだったらどんなかな)/ 私と世界をつなぐすべての出発点/ 「自分の感覚を記述するのに回り道をせざるをえない」〔ほか〕

【著者紹介】
永井均 : 1951年生まれ。慶應大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本大学教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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永井均

1965年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(文学)。現在、広島市立大学広島平和研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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