月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! コバルト文庫

氷室冴子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784086016681
ISBN 10 : 4086016680
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
656p;16

内容詳細

十七歳の貴志子は、親子ほどに歳が違う恋人の有実から、彼の娘の晃子を預かってほしいと頼まれた。晃子は十五歳。気が進まなかった貴志子だが…?表題作『月の輝く夜に』のほか、同じく文庫未収録作品『少女小説家を殺せ!』『クララ白書番外編 お姉さまたちの日々』を収録。そして文庫・単行本で134万部を記録した不朽の名作『ざ・ちぇんじ!』上下巻を併せた、氷室冴子ファン必読の一冊。

【著者紹介】
氷室冴子 : 本名・碓井小恵子(うすいさえこ)。藤女子大学国文学科卒。『さようならアルルカン』で集英社の青春小説新人賞に佳作入選。2008年6月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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少女小説家として一時代を築いたと言える氷...

投稿日:2012/12/21 (金)

少女小説家として一時代を築いたと言える氷室冴子氏が亡くなって4年も経ってから、よもや未収録作品が今更「コバルト文庫のピンクの背表紙」で発刊されるとは驚いた。値段にも驚いたが昨今の文庫本は、当時280円位で買えたものも、500円以上するのはザラなので、特に気にせず注文したが、届いてみてその厚さに驚いた。京極夏彦ぁ!とツッコミを入れたくなる。分冊で批判されたくなかったのだろうか?表題作以外の幻の短編集部分は200頁程度しかないが、あの時代にあの作品に心揺さぶられた世代には、タイムマシンにでも乗ったつもりで楽しんでもらいたい。しかし、なぜ作者の作品は復刻・再販されないのか不思議だ。

suneo さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅわ さん

    雑誌を読んでなかった者としてはそんな話が存在していると噂に聞いたこととしかなかった「マボロシの」未収録作品掲載。しかもコバルト文庫のピンクの背表紙♪それだけでもテンションがあがってしまいました。 氷室女史の平安もの…というと、峯村さんの挿絵の印象がめちゃくちゃ強いので、「月の…」の妙にリアルな挿絵にはちょっと戸惑いましたが、文章がとてもきれいであっという間に読了。 表題作の「月の…」はしっとりと大人の物語で、読み終えた後はいろいろ感じる深いお話です。

  • olive さん

    「ざ・ちゃんじ!」元祖!入れ替わりもの。千年前の昔に描かれた、姉と弟が入れ替わる「とりかへばや物語」を氷室冴子流にアレンジ。氷室冴子本が読みたくて選んだ一冊。好きで入れ替わったのに男とは生きにくいものだと悩んだり、女って面倒くさい!もっと外の世界が見たいっとモヤったり。元祖!ジェンダーとはなんぞやも垣間見れて面白い。そして、姫や若君のおそば付きの女房がカッコイイ!!好きだよ、小百合ーーー!ヤングアダルト本世代のみなさん、読んでみてね。そして氷室冴子世代のみなさんは懐かしいですよ。

  • たねひ さん

    氷室冴子さん。中学生の頃に『なんて素敵にジャパネスク』の新装版がきっかけではまって、古本屋で色々と買い漁ってた時期がある。現代物も一昔前の懐かしい雰囲気が感じられて好きだけど、やっぱり平安物が良いなあと思った。『月の輝く夜に』は、少女小説とは思えない苦い話。主人公の性格も、十七歳にしては大人びているように感じる。『ざ・ちぇんじ!』は再読。やっぱり面白かった。『クララ白書』や『アグネス白書』も読んだはずなのに、内容はうろ覚えだな。白路さんって、あんなにぶっ壊れたキャラだったけ…。

  • ダージリン さん

    「月の輝く夜に」は恋愛の機微が大人向けな物語で、短いけれど作品世界に浸れます。「ざ・ちぇんじ!」は好きだったわりに忘れてて、大変楽しめました(笑)。コミカルで勢いがあり、ツボを押さえた展開で一気に読めます。現代もの2篇もなつかしかったです(が、かなり忘れている!)。

  • みみずく さん

    表題作ほか5編収録。「月の〜」の切ない恋物語でしっとりしていたら「ざ・ちぇんじ」のドタバタ劇が始まり、火村彩子センセーのエキセントリックな2エピソード。更にクララ白書の番外編まで詰め込まれていて波乱に富んだ一冊だった。久しぶりに「なんて素敵なジャパネスク」の瑠璃姫に会いたい!と思った。

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人物・団体紹介

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氷室冴子

1957年北海道生まれ。77年「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。2008年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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