「毒親」の正体 精神科医の診察室から 新潮新書

水島広子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106107566
ISBN 10 : 4106107562
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
192p;18

内容詳細

ちょっとしたことで母親はAさんを全否定する。身体を引きずり回し、家から閉め出すことも数知れない。なぜ母は私を苦しめるのか。苦しむAさんに精神科医は意外な答えを示した。「お母さんは、発達障害だと思います」―。不適切な育児で、子どもに害をおよぼす「毒親」。その被害を防ぐカギは診察室にあった。臨床例から彼らの抱える四つの精神医学的事情を解説、厄介な親問題を手放す指針を明らかにする。

目次 : 第1章 「毒親」は子どもを振り回す/ 第2章 「毒親」の抱える精神医学的事情/ 第3章 「毒親」の子のための5ステップ/ 第4章 「毒親」問題を手放す/ 第5章 不安定な「愛着スタイル」を変えていく/ 第6章 こじれる母娘問題の「女」について/ 第7章 「毒親」とされた親御さんへ/ 第8章 「大人」として親を振り返る

【著者紹介】
水島広子 : 精神科医、対人関係療法専門クリニック院長。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000〜05年衆議院議員を務め、児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ さん

    筆者の口調は好き嫌いが解れると思う。おもねるような口調ではなく、きっぱりとした医師の言葉。しかし、「毒親」に関する本としては良書だと感じた。何度も 「順を追って読むように」とコメントがあり、それに従っていくとこの本の真意を受け止める事が出来 納得して着地に至る。毒親だけでなく毒姉毒兄がいるだろうし、毒親類がてんこ盛りにいたかつての時代。時は流れてもその類は永久不滅。要は「過去の痛みを客観的に見つめ、一歩踏み出そう」・・そしてその生き辛さを支援する人が多々いる事を知ろうですね。エンパワメント・・好きな言葉

  • Shoji さん

    「毒親」だとか「アダルトチルドレン」と言った単語をしばしば耳にします。「毒親」って何だ?、素朴な疑問。そこで、この本を手にしました。とてもナーバスでデリケートな問題だと思った。子の立場であれ、親の立場であれ、当事者は大変なご苦労をされており、私のような第三者は軽はずみな言動は慎まなくてはならないと思った。私にも子どもがいます。すでに成人しています。果たして親としての私はどうなのだろう。考えさせられる一冊でした。

  • ネギっ子gen さん

    著者は対人関係療法の第一人者。「あとがき」にて<「虐待」を「助けを求めている」と言い換える動きがあります。「毒親」になってしまう人は、それだけ助けが必要な人、と言えます。「毒」と切り捨ててしまうのではなく、より余裕のある人が支えられる、あるいは同じような立場の人たちが支え合えるコミュニティが作られることを願っています。よりオープンな子育てが、「毒親」に苦しむ子も、「毒親」と呼ばれて苦しむ親も、減らすと信じて>書かれた新書。【注目】「毒親」との関係を癒すためには、@<「自分は悪くなかった」と認める>。⇒

  • Anj さん

    いつも流し読みしてしまう水島広子さんの本。今回はじっくり読めた。何冊か読んだ「毒親」関連の中で、一番自分にはしっくりきたかなぁ。 毒親のタイプを4種類に分けていてその中で発達障害タイプについては知らないことばかり。得るものが多かった。このタイプの親がいると知っているだけでも、自分を責めなくてもすむ人がいるんじゃないかなと思った。この手の本が辛くて(あるいは怒りがわいてきて)読めないという人にも細やかな配慮されていて、著者の人柄がうかがえます。患者に寄り添った丁寧な診察をされるんだろうなぁ。

  • 小鈴 さん

    メモ。ASDの親の特徴。@心の理論の欠如。A横のつながりの欠如。一つのことを縦に追及することはできても横に関連付け把握できない。バランスを欠いている。「『確固たる自我』というものは持っていないことも一つの特徴」。「変化球にはとりあえず反論する、という特徴が出てしまい、「そんなことない」「気にしすぎ」など、相手を否定するようなことを言ってしまう」。「どうしても「情が薄い(「ない」わけではないところがポイントです)」ので、その妻は愛されている感じを持つことができません」。

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人物・団体紹介

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水島広子

慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月〜2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』(岩崎学術出版社)を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応

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