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白土三平伝-カムイ伝の真実 小学館文庫

Jinpachi Mori

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094067415
ISBN 10 : 4094067418
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan

Content Description

マンガ界の生きる神話・白土三平のほぼ唯一の本格評伝。『忍者武芸帳』『サスケ』の大ヒットで一躍時代の寵児となったマンガ家が、左翼画家の父のもとで戦時下に受けた過酷な体験から戦後の紙芝居時代、貸本時代を経て、自由な表現をもとめて月刊『ガロ』を創刊。『カムイ伝』で激動の時代を刻印し、やがて房総の小さな漁師町で『カムイ伝第二部』を描きつぐまで。孤高の作家の創作の秘密、ベールに包まれた私生活と思想の原点を描ききった、渾身の書。単行本刊行後、構想中の『カムイ伝第三部』に言及した一節を新たに収録した増補決定版。図版、著者近影も掲載。

目次 : 序 生き抜くための教科書としての『カムイ伝』/ 第1章 白土三平の幼年時代 ファシズムと闘う父に育てられて/ 第2章 白土三平の少年時代 長野疎開と軍国教育のなかで/ 第3章 白土三平の紙芝居時代 焼け跡の左翼少年/ 第4章 白土三平の貸本マンガ時代 マンガ家としての開花/ 第5章 白土三平の「月刊漫画ガロ」時代 自由を求める航海/ 第6章 白土三平の千葉・内房時代 外伝とカムイ伝、その第二部を読み解く/ 第7章 白土三平の現在 カムイ伝の生まれる海辺

【著者紹介】
毛利甚八 : 1958年長崎県佐世保市生まれ。日大芸術学部文芸学科を卒業後、『ビーパル』や『ナンバー』などのライターとして活動後、1987年よりマンガ『家裁の人』(画・魚戸おさむ ビッグコミックオリジナル)の原作を担当する。1995年から1998年にかけて民俗学者・宮本常一の足跡を追う旅を行い、『宮本常一を歩く』(写真と文・小学館)を上梓。2015年没。享年五十七歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Bo-he-mian

    漫画家・白土三平と交流があったライター/漫画原作者である毛利甚八氏が、白土氏の生涯をひもとき、彼の足跡を辿りながら数々の作品のルーツを探る力作評伝。『カムイ伝』というと、戦後の安保学生に支持された民衆闘争劇と評される事が多いけど、それは的を射た指摘だった。そもそも白土の父・岡本唐貴は左翼思想の画家で、戦前・戦中を通し特高警察に目をつけられ、拷問に遭い、重い後遺症を患った人でもあったのだ。そんな父が、白土の漫画家としての思想に深い影響を及ぼしていたのだ。

  • 武井 康則

    水木しげる、横山光輝、白戸三平の作品を週刊漫画雑誌で読むのに間に合った最後の世代として、興味津々。横山は最後まで雑誌に書いてたし、水木は本人が良く出ていた。白戸三平は全く見たことなくて、たぶん白髪でひげも真っ白な仙人のような人と思っていた。博覧強記、もちろん水木も横山もだけど、柳田国男レベルじゃないか。そんな知識の秘密も納得できる内容だった。筆者の白戸への敬愛がひしひしと伝わる。

  • チェアー

    どうも乗り切れなかったなあ。 客観的な評伝としての要素もあるのだけど、どうしても筆者の主観的な表現が多くて、本筋がなかなかつかめないからか。 ただ、カムイ伝の位置づけやガロの創刊、手塚治虫との関係などは初めて知ることが多く、参考になった。

  • たなかか

    どこから読んでどこを読んだのか分からないカムイ伝 難解で ということで家栽の人の毛利甚八ならと作者から入る 父 岡本唐貴 赤狩りを受ける家。かなり厳しい環境。全く知らない世界がある。紙芝居作家は一日9枚の連作を作る。貸本屋は子供の頃あったけど貸本作家?ガロって自費出版!カムイ伝の為の雑誌なの?ください 水木しげる つげ義春 石ノ森章太郎 佐々木マキ  一部 外伝一部 二部 三部 人の暮らしを切実に 神話シリーズ サバンナは読んでみたい。 暮らすとは 権力とは 

  • みさと

    不世出の漫画家、白土三平の生い立ちから現在までの人生。父親はプロレタリア美術運動に身を挺した画家岡本唐貴。弾圧の時代、特高から受けた拷問により体を痛め、家族は極貧の生活を耐え忍ばざるを得なかった。白土三平が地べたを這う者の側から作品を描き続けた背景である。『カムイ伝』では、日本で数百年間続いてきた人間の食うための闘いが執拗に描かれている。飢饉のさなかで食べるものがなく飢えて死んでいく人々、死に物狂いで権力に抵抗してもあっけなく踏み潰されていく運命の姿が容赦なく描かれている。白土の人間としてのあり方に迫る。

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