「鬼子」たちの肖像 中国人が描いた日本人 中公新書

武田雅哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121018151
ISBN 10 : 412101815X
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
追加情報
:
18cm,255p

内容詳細

中国人は日本人をどのように描いてきたのか。かつて日本人が「倭」と呼ばれていた時代の歴史書や地理書から、明の時代の日用の辞書、現代の映画に至るまで、中国人による日本人=「鬼子」イメージの変遷を辿る。

【著者紹介】
武田雅哉 : 1958年(昭和33年)、北海道に生まれる。北海道大学文学部卒業。北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。北海道大学大学院文学研究科教授。専攻、中国文学。著書『蒼頡たちの宴』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Toska さん

    タイトルから想像されるほど広い範囲を扱ってはおらず、清末の絵画資料から見た日本人イメージがメイン。掘り下げも浅く、単に面白いものを集めてみましたという印象。だが「あとがき」を読むと、著者なりの韜晦があるようにも感じる。まあ、ここは素直に楽しんでおくのが吉だろう。清の画家が描いた日本人像を見ると、明治に入ってからも相変わらずちょんまげに和装姿。あのスタイルがよほど印象的だったのか。ただ、我々だって「中国代表」ラーメンマンを辮髪にしているのだから人のことは言えない。

  • みなみ さん

    中国人はむかしから異国人を「鬼」と見做していた。近代になると西洋人が中国人の敵となり、「鬼子」と呼ばれた。その後日清戦争など近代史の中で、日本人は西洋人と区別される形で「日本鬼子」と呼ばれ、やがて侵略戦争により、日本人それ自体が「日本鬼子」と敵視されるようになる。むかしから外国人を鬼と呼んでいたというのは、日本人も同じで、なるほどと納得してしまう。図録が多くて読みやすい一冊だった。

  • ののまる さん

    図像学と割り切れば面白いとは思うけど。

  • 竜王五代の人 さん

    日清戦争前後の中国の絵入り新聞に現れた日本と日本人像の本。中国語の「鬼」は日本語とは意味が違うとは言われるけど、語感で言えば日本語で言うところの「鬼畜米英」じゃなくて「異人」あたりに近いんじゃないかと感じた。グイヅと読みがな振るだけある。絵画表現にはある程度の蔑視もあるけどまあ許容範囲。それよりも、日清戦争が終わった後に急に中立的な表現に変わったという現象の方が驚きである。

  • bittersweet symphony さん

    著者は北海道大学教授、中野美代子氏の舎弟でもあります(中国の絵入り新聞についての共著を以前読みました)。予想していたのは古代史から現代までの中国史に現われる日本人の図像の変遷というものでしたが、19世紀末の日清戦争前後の図像の紹介が主で、荒俣宏的なあまり必要そうでないものを一生懸命集めて満足している感がありちと期待はずれでした。戦時のマスコミのプロパガンダへの利用のされぶりが強調されてもいますが、まぁ常識的な考え方ですね。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

武田雅哉

1958年、北海道生まれ。北海道大学名誉教授。中国文学専攻。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。1995年『蒼頡たちの宴』(筑摩書房)でサントリー学芸賞“社会・風俗部門”受賞。2017年『中国のマンガ“連環画”の世界』(平凡社)で日本児童文学学会賞特別賞受賞

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品