昭和30年代の「意外」な真実 “日本が熱かったころ”に隠されたウソとホント だいわ文庫

武田知弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784479304210
ISBN 10 : 4479304215
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
255p;16

内容詳細

「昔はよかった」といわれる昭和30年代―戦後復興、高度経済成長、東京オリンピック開幕など、日本の黄金期を思わせるこれらの言葉は、たしかに華々しく聞こえる…。しかし、その栄光の陰で忘れ去られた真実があった!国情、生活、スポーツ、文化、サブカルなど、多方面から100を超える仰天必至のエピソードを紹介。

目次 : 第1章 高度経済成長は何をもたらしたか―都市化する東京と近代化する交通網、その行方/ 第2章 庶民の生活は便利でインスタントに―家電や車は急速に普及、若者は自由恋愛を楽しむ/ 第3章 スポーツが最も熱かった時代―プロ野球の台頭と東京オリンピック開幕の狂騒/ 第4章 新しいポップ・カルチャーの波―週刊誌の発行、お笑い・映画・ジャズは全盛期/ 第5章 オタク文化の誕生―マンガ・アニメ・美少女たちが市民権を獲得/ 第6章 「三丁目の夕日」アンダーグラウンド―本当に「昔はよかった」?データと実話で迫る/ 第7章 「平和ニッポン」とは程遠かった昭和の闇―核と放射能の脅威、公害と都市型犯罪に揺れて

【著者紹介】
武田知弘 : 1967年、福岡県出身。西南学院大学経済学部中退。塾講師、出版社勤務などを経て、2000年からフリーライターとなる。国際情勢の裏側、裏ビジネス、歴史の秘密など、世の中の「裏」に関する著述活動をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • つちのこ さん

    「貧しくても幸せだった」といわれる昭和30年代だが、同時代生まれの私としては、貧しかった思い出ばかりが先に立ち、幸せは二の次。高度成長が始まった世間の浮かれた空気と、そこで抗う人々の活力を“幸せ”という言葉に置き換えた気がする。今思えば隔世の感でしかないが、小学校の教室で、ツギがあたった靴下とズボンを同級生たちからからかわれたことが、50年以上経ってもいまだにトラウマになっている。貧しさから抜けられない世帯も多く、私にとっては懐かしさより貧しさを思い出す30年代。貧困にスポットを当ててくれたことが嬉しい。

  • 4fdo4 さん

    東京タワー完成、東海道新幹線開通、東京オリンピック開催と昭和30年代は熱気に満ちていた様な気はする。 本著は、これら華々しいイベントの裏にある”日常”をあぶり出す。 東京湾に艀(小舟)を係留してそこで生活をしていた人が1万人もいて、彼らの為に水上警察が警視庁にあったなんて知らなかった。 ちなみに子供が学校に上がる歳になると、月曜から土曜の午前まで全寮制の学校で暮らす。そして土曜の午後に親の船に戻るのだが、船の場所が常に変わるので、事前に親が学校に電話で場所を伝えておくとか。。うーむ。すごい。

  • サーフ さん

    昭和30年代の風俗であったり日常であったりをサクッと知ることが出来る。高度経済成長で上り調子だった昭和30年代の日本だけど、表があれば裏もあり、その裏の部分をこの作品を通して初めて知った。東京湾に船中生活者が1万人もいた事。集団就職にはいい面ばかりではなかったこと。色々闇の部分もあるけれど生活は熱気に溢れみんなが前を向いて生きていたように感じた。あまり深く描かれていないが昭和30年代の日本を手っ取り早く知ることが出来る本だと思った。

  • ユウヤ さん

    昭和30年代は週1回程度の入浴だったことが一番の衝撃かも。核戦争の恐怖や放射能濃度も確かに現在より高いだろうし・・・。過去は美化されるということを証明してくれた一冊。

  • west32 さん

    物事には表も裏もあるけど、記憶には良かったというのしかない。 でも・・・あの時代は放射能の恐怖、第三次世界大戦の危険が有ったり、公害病(水俣病、ぜんそく等)もあったし・・・ 今、北京でPM2.5とかいうけど、学校に行っても光化学スモッグで外に出るなと言われたり・・・スザマジイことがあったんだ。 でも・・・記憶ではもう忘れてる。

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人物・団体紹介

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武田知弘

1967年、福岡県生まれ。西南学院大学経済学部中退。1991年、大蔵省入省。バブル崩壊前後の日本経済の現場をつぶさに見て回る。1998年から執筆活動を開始。1999年に大蔵省退官、出版社勤務を経てライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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