子規句集 岩波文庫

正岡子規

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003101315
ISBN 10 : 4003101316
フォーマット
出版社
発行年月
1993年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,345p

内容詳細

正岡子規(1867‐1902)は35年という短い生涯の間に多彩な文学活動をおこなったが、その文学は俳句にはじまり、最後まで片時も俳句から離れることはなかった。『ホトトギス』を主宰、蕪村を再発見した近代俳句の先駆者子規の秀句2306句を選び、その俳句世界をあますところなくつたえる。改版にあたり、新たに初句索引を付す。

目次 : 寒山落木・巻一(明治18‐25年)/ 寒山落木・巻二(明治26年)/ 寒山落木・巻三(明治27年)/ 寒山落木・巻四(明治28年)/ 寒山落木・巻五(明治29年)/ 俳句稿・巻一(明治30‐32年)/ 俳句稿・巻二・俳句稿以後(明治33‐35年)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ロビン さん

    20000句ほどある原句から高浜虚子が2306句を選んで編んだ正岡子規の句集。有名な「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」はあるが、<鶏頭論争>を引き起こした「鶏頭の十四五本もありぬべし」は虚子が採らなかったため収録されていない(斎藤茂吉や山本健吉はこの句を評価している)。「暁のしづかに星の別れかな」「紫陽花や青にきまりし秋の雨」など美しい句もあれば「天地を我が産み顔の海鼠かな」など滑稽な句もあり、また子規は俳句・短歌界の日蓮を志していた節があるようで「我国に日蓮ありて后の月」などの句もあるのが面白かった。

  • マーブル さん

    俳句の良し悪しなど分からない。だからすべて理解することなど諦めて気に入ったものだけを書き出してみる。芋の葉の上の露。月。さざ波。もみじ。同じ題材でいくつもの句を作っている。すべてが良い出来ではないのかもしれない。けれど、素人の読み手はそこに子規の視点を感じることはできる。はかなきものへの気づき。静かなる美しさへの憧れ。散りゆくものの美とさびしさ。死の床についていたわけではないが、外界への憧れと生への執着をもって見つめていた姿を思い浮かべてしまう。

  • 双海(ふたみ) さん

    昭和18年版。62銭。1万部限定。「朝顔にわれ恙(つつが)なきあしたかな」・「冬がれや田舎娘のうつくしき」・「萩咲くや生きて今年の望足る」・・・子規の人生を知ると、より深く楽しめる。だれにでも詠めるような俳句が、子規でなくては・・・と思うようになる。不思議。

  • 双海(ふたみ) さん

    昭和18年版。62銭。昨夜、片付け中に一気に読んだ。最近は読書らしい読書ができていない。

  • Shoji さん

    なかなか面白い。言葉遊びの天才だ。鋭い審美眼、キレの良さ。時には風刺を切り捨てる一面も。非凡ならざる所以は、野球殿堂入りすることからも伺える。惜しむざるは短命であったことか。

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