執着者 創元推理文庫

櫛木理宇

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488486211
ISBN 10 : 4488486215
フォーマット
出版社
発行年月
2024年01月
日本
追加情報
:
448p;15

内容詳細

友安小輪の人生は、二十代半ばを過ぎるまで平穏だった。彼女が恋人と住むアパートに突如謎の老人が現われ、陰惨なつきまといを始めるまでは。同時期、会社員夫婦の自宅が何者かに襲撃され、夫は殺害、妻は連れ去られる事件が起きる。その容疑者として浮かび上がったのもまた老人だった。姉を殺されて以降、“事件マニア”となった刑事の佐坂は、警視庁捜査一課の切れ者・北野谷と組んで捜査に乗り出す。『死刑にいたる病』の著者による戦慄のミステリ。

【著者紹介】
櫛木理宇 : 1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同年、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 雨 さん

    文庫化を待っていて購入。他の方が書かれているように単行本時のタイトルの方が不気味で良かった。櫛木さんにしてはラストが爽やかでした。

  • よっち さん

    平凡な会社員女性に突如降りかかった老人の執拗なつきまとい。かつて姉をストーカーに殺害された荻窪署の刑事・佐坂が、略取犯と拉致された女性の捜索に乗り出すミステリ。くせ者ながら優秀な警視庁の北野谷と組んで挑む中で起きる、建築士が殺害され妻が老人に略取される事件。一見繋がらないそれぞれの出来事から、事件マニアの佐坂が見出した意外な共通点。犯罪被害者家族の悲惨なその後、執念深く常人には理解できないストーカー心理、事実が明らかになるたびにガラリと構図が変わってゆく展開で、その先にある決着がとても印象的な物語でした。

  • ぴ〜る さん

    怖い…。心理的にとても怖い…。老人だからなのか老人なのになのか。そして曲がり曲がった恨みと執念の恐ろしさ。理解してもらえない孤独が恐怖感をなおさら引き立たせる。ラストがまだ救いがあって良かった。。。

  • じーつー さん

    ストーカーに付け狙われるシーンで始まる序盤からめちゃくちゃ怖かった。 まさか自分がストーカー被害に遭うなんて事は考えられないけど、それでも自分も一緒に追い回されているかのような恐怖を感じた。 そこはさすが櫛木理宇。 櫛木理宇と言えば霊的な怖さの作品もあるけど、これは完全に人が怖い作品。 幽霊は普通に怖いけど、上手い人が書くと結局人間が一番怖くて、小説なのにリアルな恐怖を感じるからすごい。 一覧表に書かれている登場人物の多さに不安を感じたけど、そこには頼らず読むことができた。 その書き分けもすごい。

  • 芋猫 さん

    26年間平穏に生きてきたサワは智保と恋に落ち同棲を始めるが、玄関前に薄汚れた老婆が座り込んでいた日を境に執拗な嫌がらせに悩まされるようになり…という話。冒頭は付き纏いされたときの絶望感と怒りが甦ってイライラしたけど(なぜ読んだ)、中盤からは意外に硬派な警察小説といった雰囲気で一気読みだった。ちょい盛り沢山にしすぎた感はあるけど、『死刑にいたる病』と同じく丁寧に人物描写されているのが良き!警察の佐坂&北野谷ペアはシリーズものになるのかな?

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櫛木理宇

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、『赤と白』で第25回小説すばる新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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