髑髏検校 角川文庫

横溝正史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043555062
ISBN 10 : 4043555067
フォーマット
出版社
発行年月
2008年06月
日本
追加情報
:
15cm,481p

内容詳細

文化八年元旦。豊漁に沸く房州白浜で、一頭の鯨の腹から書状が出てきた。書状の主は長崎に留学中の蘭学生・鬼頭朱之助。彼が南海の孤島で遭遇した不知火検校の行状は、後日、江戸中を恐怖のどん底に陥れたあの怪事件の前ぶれであった…。吸血鬼髑髏検校とこれに立ち向かう蘭学者鳥居蘭渓・朱之助師弟、将軍家息女陽炎姫など、善魔入り乱れての戦いの結末は!?怪異の極致を描いた時代小説に傑作伝奇「神変稲妻車」を併録。

【著者紹介】
横溝正史 : 1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説専門誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』、『悪魔の手毬唄』などの名作を次々と発表。81年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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金田一シリーズしか読んだことがなく、初めて作...

投稿日:2012/12/21 (金)

金田一シリーズしか読んだことがなく、初めて作者の 時代物を手に取りました。『髑髏検校』『神変稲 妻車』ともに案外読みやすく、めまぐるしい展開 に夢中になりました。伝奇性が強い作品なので、金 田一シリーズとは全く雰囲気が違います。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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 作者が戦前・戦中に書き上げた時代小説。...

投稿日:2009/11/21 (土)

 作者が戦前・戦中に書き上げた時代小説。  以前より怪奇・スリラー物で地道な活動をしていた時期に時局の影響により現代物の小説に規制がかかり始めた息苦しい時代に、状況を打破するためか、仕方なしに書き上げたものか定かでないが、当時より定評のあったストーリー・テラーの才能を十分に発揮した娯楽時代劇。大衆文芸の側面を持つ気楽に楽しめる一冊。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA さん

    「髑髏検校」と「神変稲妻車」の二編を収録。どちらも時代物の伝奇小説で、著者のものとしては極めて異色な作品となっている。「髑髏検校」はドラキュラを時代小説として翻案したもので、ストーリーに強引な点はあれども草双紙的な外連味に満ちていて読んでいて極めて楽しい。「神変稲妻車」の方はこれぞ伝奇時代小説といった趣。初期の吉川英治や国枝史郎を思わせる作風で、三つの笛を巡って善玉悪玉入り乱れての大活劇。現代の小説には少なくなったパワーみたいなものが感じられるなあ。二編とも著者の多才ぶりを味わえる貴重な一冊でした。

  • 金吾 さん

    横溝さんが書く時代物は多分初めてです。吸血鬼を上手く時代に盛り込んでいると思います。ラストもなかなかでした。

  • そうたそ さん

    ★★★☆☆ あの「ドラキュラ」を江戸を舞台にしてやってしまおう的な怪奇ホラーに仕上がっている一作。違和感なく、かつ著者独自の色も出した上でまとめているのは流石の一言。ミステリではない上、人は死ぬものの謎解き要素はない。不知火検校の正体が明かされる最後の文章は著者のサービス精神を感じさせる。併録の「神変稲妻車」は話がのらりくらりとあっちにいったりこっちにいったりの繰り返しでダラダラと長いだけのストーリーにつまらなさしか感じなかった。「髑髏検校」は正史の異色作として読むに値する一作だった。

  • Yu。 さん

    時は文化八年 元旦、外房州は白浜で捕えられた巨鯨の中から発見された手紙入りの瓶‥ そこには世にもおぞましき離島での出来事が記されていたのだが、それがのちに江戸を震撼させる災厄になろうとは「髑髏検校」。たかが笛 されど笛‥ 元々溝があった二つの一族の関係性はある名笛を巡る出来事をキッカケに完全に崩壊し、それと同時に雨後の筍の如く次々と現れる能力者達を交えた怒涛のスペクタクル笛争奪戦へと発展してゆく「神変稲妻車」という二篇が愉しめる横溝版怪奇幻想譚。。「神変稲妻車」は何でもアリな所がイイです(◦¯ ˘ ¯◦)

  • カムイ さん

    横溝正史版のドラキュラ小説、活弁士が語る映画を観ている感じになりました江戸時代房州でクジラの腹から手紙入りの小瓶から怒涛の展開、テンポが良くサクサク進むが後半は勿体ない、二篇中編は活劇で面白かった、京極夏彦さんがオススメするのも納得★4点

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横溝正史

1902年、神戸市生まれ。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説雑誌「宝石」に『本陣殺人事件』『獄門島』『悪魔の手毬唄』などの名作を次々と発表。映画「犬神家の一族」で爆発的横溝ブ

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