「できる」と「できない」の間の人 脳は時間をさかのぼる

樋口直美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794973085
ISBN 10 : 479497308X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
追加情報
:
213p;19

内容詳細

老いや認知症で「できないこと」が増えていっても大丈夫。笑って読めて、ちょっとほっとする、脳の困りごととケアをめぐるエッセイ集。

目次 : 1(コロナ時間とできない私/ 会いたい。会いたい。会いたい。/ 形を失った時間/ ゴルゴ13とモンローの間/ 「きれい」と言われたい/ 最後に知る秘密)/ 2(バナナの教え/ 強くはなれない/ 「確かさ」のない世界/ おしゃべりな植物/ 幻視と幽霊/ 母の舌/ 死語と記憶とビンテージ)/ 3(ずぼらの達人/ 育児がつらかった頃/ 永遠の初心者/ 認知症って何なのよ/ 見えない未来を生きていく/ 終わらない私の宿題)

【著者紹介】
樋口直美 : 文筆家。レビー小体病当事者。50歳でレビー小体型認知症と診断され、多様な脳機能障害、幻覚、嗅覚障害、自律神経症状などがあるが、思考力は保たれ執筆活動を続けている。2015年にブックマン社から出た『私の脳で起こったこと』で日本医学ジャーナリスト協会賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • とよぽん さん

    樋口直美さんという方を知った。タイトルに引っかかるものを感じて。認知症についての自分の認識というか理解というか、とらえ方が一変した。著者は50歳のとき、レビ−小体型認知症と診断され、記憶というものがどんどん抜け落ちて今日が何月何日か、今の季節、観た映画のストーリーなど、あらゆることが確かさを失って気持ちが落ち込む。私は認知症にはいくつかの型があることも知らず、普通の人と違って判断や行動に危うさのある人という認識だった。それが根本から違うということがわかった。樋口さんありがとう。これからも書き続けて。

  • ま さん

    ただレビー小体型認知症を患っているだけの(語弊がありそうだが)、優しいひとのとにかく優しい文章たち。15章(育児がつらかった頃)を電車で涙ぐみながら読み、家に帰って妻に読ませ、また自分でも読み返した。付録の最後もまた良い。「どうか積極的に見つけ出してほしい。老いていくことの豊かさ、不思議さ。衰えていくことのおもしろさ。認知症のある人の世界の美しさ、自由さ、新しい価値観を。そしてそれを伝えてほしい。」

  • パフちゃん@かのん変更 さん

    レビー小体型認知症。診断されたころは余命8年と言われたが、今はこの病気自体で短命になることはないらしい。症状は幻視や錯視が多い。パッと消えたり、壁を通り抜けていくから本物でないと分かる。一番大事なのは自分だよ。自分が楽しいと思うことを続けていこう。ずーんと落ち込んだ時は笑う!認知症は個人差が大きい。多すぎる薬を減らす。興奮や暴言暴力の起きそうな薬をやめる。信頼関係を築くことに全力を尽くす。などなど・・

  • Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】 さん

    50歳でレビー小体型認知症と診断された著者によるエッセイ。日経新聞の「健康な人が病気を抱える人に共感することは難しい。偽善的な感じもする。だが認知症を患う著者のエピソードには、誰もがうなずきたくなるだろう」という書評をみて手に取った。「できる」と「できない」の間の人、というタイトルも秀逸だと思った。認知症と診断された途端に全てが「できない」と烙印を押されるような扱いになるけれど、認知症はそのようにクリアなものではないこと、人間は誰しも「できる」と「できない」の間の人であり、なによりも「人と人の間」を生きる

  • Matoka さん

    50才でレビー小体型認知症と診断された著者。そもそもその病気をあまり知らなかった。この病気に限らず長寿社会で生きる全ての人への優しい応援歌のような一冊。 「誰の手も借りずに歯を食いしばってがんばるのは、自立ではなく孤立だ」という言葉と、癌と生きる暮らしを語る樹木希林さんの言葉の引用で「それでもズーンと落ち込むことがある。そういうときは、笑うの。笑うの。笑うの。そしてちょっと自分の頭をなでるの。そうすると井戸じゃないけど、だんだん水がこみあげてくる」という言葉がささった。宝物にしよう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

樋口直美

1962年生まれ。50歳でレビー小体型認知症と診断された。多様な脳機能障害のほか、幻覚、嗅覚障害、自律神経症状等もあるが、思考力は保たれ執筆活動を続けている

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品