『砂の器』と『日本沈没』70年代日本の超大作映画

樋口尚文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480873439
ISBN 10 : 4480873430
フォーマット
出版社
発行年月
2004年03月
日本
追加情報
:
19cm,255p

内容詳細

「砂の器」「日本沈没」など、1970年代の日本映画を特徴づけている、誰もがその題名を思い起こすことのできる華々しい大作の数々。社会現象とまでなった作品の、70年代的創造力とは。その魅力と秘密を綴る。

【著者紹介】
樋口尚文 : 映画批評家。1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。著書に「黒沢明の映画術」(筑摩書房)、「大島渚のすべて」(キネマ旬報社)など。キネマ旬報ベスト・テン、毎日映画コンクール、日本映画プロフェッショナル大賞、日本民間放送連盟賞などの審査員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヒデキ さん

    1970年代という自分たちが生きていた時代の大作と言われる邦画を紹介してくれています。 樋口さんは、評論家の目線でのコメントも入れていますが、 当時、中高生だった自分にとっては、 月に一回か2回の映画鑑賞は、つい、各社の大作に目が行ってしまっていました。 自分たちの青春時代をなぞってくれる一冊でした。 久しぶりに見たくなった作品が何本かできました

  • 桑畑みの吉 さん

    1970年代の日本映画界は不況のどん底にあった。本書はそんな映画会社が生き残りをかけて破格の予算(邦画として)を投じて製作した映画に特化した評論集となっている。対象作品は『戦争と人間』『砂の器』『日本沈没』『犬神家の一族』『人間革命』『新幹線大爆破』『柳生一族の陰謀』『太陽を盗んだ男』そして一連の角川映画。これらの作品を撮った大作映画ご用達監督論にもなっている点が興味深い。ちょっと小品の『ブルークリスマス』『夜叉ヶ池』等もついでに紹介。レンタルや配信で見れる作品が多いのでこの機会にもう一度見直したい。

  • inokori さん

    世代のせいもあるだろうが,本書に取り上げられた大作を観て大人になってきたこともあり,頭ごなしに「駄作が死屍累々」のようなことを言われたんでは立つ瀬がない,などと思っていたが,著者のこれら作品群への評価は予想していた酷評ではなくむしろ「憎みきれないろくでなし」といったところか.愛がある.その分,フォローがやや強弁気味になるのもまたいい味わい.角川作品の一部は原作のプロモーションとして成功している,との評価には大きく首肯.

  • shushu さん

    著者と同世代なので(見ている映画はほとんどないのですが)、読み手を煽るような文章が取り上げている70年代の所謂「大作映画」とマッチしていて楽しかったです。映画の細かいところまで文章で再現しようとして、凄いな、と感心しました。リアルタイムでこれらの映画を見ているようで、お小遣いが多くてうらやましい、とも思ったり。洋画志向が強く、都心まで行く交通費は結構かかり、当時日本映画まで見ているお金はなかった身としては。

  • rz さん

    本が出て10年以上、最近はこの時期の大作を語る論調もだいたいこの著者のスタンスに近づいている気もする。偏愛でも冷笑でもなく、力業でまとめる仕掛けを検証していくやり方。

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樋口尚文

1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。映画評論家、映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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