一葉の「たけくらべ」 角川ソフィア文庫

樋口一葉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043574117
ISBN 10 : 4043574118
フォーマット
出版社
発行年月
2005年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,280p

内容詳細

明治の文学界を彗星のように駆け抜けた一葉が描く、江戸情緒を残す吉原で精一杯に生きる子供たちの世界。この本では、江戸の気風のよさを織り交ぜた流麗な擬古文に、分かりやすい現代語訳を加え、「たけくらべ」に託した一葉の思いを、鮮やかに再現する。現代文だけでも、また原文だけでも、楽しみ味わうことができる新しい近代文学入門の好適書。原文は総ルビ付きで朗読にも便利。作品鑑賞のための図版やコラムも充実。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tonex さん

    いきなり青空文庫で原文を読もうとして挫折。擬古文は今となっては注釈や解説がないと読めない。▼「たけくらべ」入門書として最適の一冊。現代語訳はいちいち注釈を参照しなくてもすらすら読めるよう、本文に注釈を折り込んだ独自の通釈文。原文は総ルビ付きで朗読に便利。作品鑑賞に役立つ寸評、図版、コラムなども充実。▼とりあえず原文は飛ばして現代語訳・解説のみ通読。余韻の残るラスト。読み終わってなんともいえない寂寥感に襲われた。現代語訳で読んでも伝わるものは伝わる。(翻訳がダメとなったら外国文学は読めなくなる。)

  • kana さん

    そう遠くない未来に吉原で遊女となることが決まっている美登利の淡い初恋に悶える。女性視点の純文学はこれだからいい!って思えるような、酉の市を軸とする下町情緒溢れる情景描写と思春期ならではのままならない、いじらしくも繊細な恋愛感情の描写に魅せられます。白い水仙に思いを馳せる美しき終幕もよかった。24歳の若さで亡くならなければ、日本のオースティンになっていたのでは(オースティンはハッピーエンドだけど)。角川ビギナーズクラシックの丁寧な解説とイラストも素晴らしく、文語体が苦手でも全く問題なしです。

  • gtn さん

    ちょうど幼稚なままな少年と、大人へと脱皮しようとする少女を切り取ったので、熟度の差が際立ったのだと思う。この機微は著者の実体験か。後付けだが、残り少ない生を自覚した著者のじれったさもあったのかも。

  • きゃれら さん

    岩波文庫の本文があまりにも読みにくくてこちらに手を出したら大正解。章を2,3段落に分け、まず現代語訳を示し、原文を出すという構成で、これにより原文の味わいを十分に楽しむことができた。章ごとに詳細な解説が行われ、シーンの細かい描写のすみずみがどんな気持ちを表しているのか時代背景はどうなっているのか、すんなり頭に入ってくる。この本に出会ったのは幸運だったといえる。同シリーズの婦系図、金色夜叉にも目を通してみたい。

  • 花乃雪音 さん

    数年後、吉原の遊女となる少女と寺の跡取り息子の淡い恋物語。各章で現代文と解説の後に原文が書かれている。初め現代語訳を読んで読みにくさを感じたが原文を読んで文章の美しさに魅せられた。原文は現代文と古文の間といったところで読みやすいとは言えない。丁寧に解説してくれているので現代語訳としては美しい文章とは思えなかったが内容を理解した上で原文を読むという本書の構成が秀逸であることが理解できた。

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人物・団体紹介

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樋口一葉

1872(明治5)年東京生まれ。歌人、小説家。86年に中島歌子の歌塾「萩の舎」に入門。父の死によって一家の生計を支えることとなり、91年には半井桃水に師事して小説を書き始める。貧困の中、94年の『大つごもり』以降独創的境地を開き、『にごりえ』『十三夜』『たけくらべ』等の傑作を発表。作家として花開くも

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