骨の記憶 角川文庫

楡周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041072295
ISBN 10 : 4041072298
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
592p;15

内容詳細

貧しい家に生まれた一郎は、山中の事故で、密かに人を殺めてしまう。罪悪感を胸に集団就職で上京、劣悪な労働環境で絶望を味わった一郎。だが、偶然にも他人と入れ替わることに。自分を捨て生きていくことを決意し、自らの才覚だけを武器に運送事業でのし上がっていった。バブル期に不動産売買で財を成した一郎は、劣等感を埋めるため、旧華族令嬢と再婚するが―。数奇な人生に翻弄された男の光と影を描いた傑作長編。

【著者紹介】
楡周平 : 1957年生まれ。米国企業在職中に『Cの福音』で衝撃デビューし、一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chantal(シャンタール) さん

    余命いくばくもない旧家の主人弘明、生活にも困窮する中、妻の清枝は山林や土地を切り売りしながらなんとか看病を続けていた。そこに既に死んだはずの同級生、一郎の名で人骨が送られてくる。小学生の頃失踪した清枝の父の骨だと言う。そんなプロローグから始まり、物語は集団就職で東京へ出た貧しい農家の長男一郎の半生へと移る。どう冒頭の話に繋がるのか?とても面白く読めた。しかし世の中お金が全てなのか?政治家、銀行屋、ロクな人間が出てこない。額に汗して働く人はなんで報われないのだろう。人生で本当に大切なものって何なのかな?

  • 優希 さん

    面白かったです。山中の事故で人を殺めた罪悪感を抱えつつ上京し、劣悪な労働環境で絶望を味わう一郎。偶然他人の人生を生きることになりますが、持ち合わせる才能でのし上がり、バブル期に不動産で成功することで劣等感は薄れたように見えました。骨太の物語展開で、数奇な人生を生きた男に光を当てた重い物語でした。

  • pontax さん

    人生の影と光。だがその光も虚栄でしかないのか…。昭和を舞台に貧しい田舎で長男として生まれた一郎。偶然が重なり、他人の名を語る人生を生きる決断をする。偽りの人生には、偽りの関係しか生まれない。愛することを、愛されることを望みながらも、心は荒む。ラストは人の心に住む鬼が顔を出して、嘲笑っている…。読み応えありです!

  • ちえちゃん さん

    戦後の復興からの高度経済成長で農家出身貧乏少年から資産家に上り詰める物語。ただ上り詰めるだけでは無いのが面白いところ。少年時代に犯した罪を背景に、共犯の裕福な少年への劣等感と復讐心。不穏なプロローグからどう繋がるのか、そして「怖っ」と思わせるエピローグ。タイトルが骨だけに骨に染み入る物語でした。1つ気になるのが、鶏って頸をチョン切られても数歩は走れるものなの?私にとってインパクト大なひと場面。確かに鶏食べれなくなるよね。

  • ROOM 237 さん

    Kindleアンリミにて初読みの楡アニキ。見返してやらぁ系の一代記なんだけど、仕事で登りつめるまでの苦労はもちろん、タイミングとか運を味方にする手腕が巧みで面白い。ビジネスで一財を成す人はこういう見方をするもんなのねぇ。かなり肉感的描写が多くてそこはゲンナリだけど、すっ飛ばして読めば大丈夫でした。

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人物・団体紹介

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楡周平

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の’96年、大ベストセラー『Cの福音』(宝島社、のちに角川文庫)で衝撃のデビューを飾り、翌年から専業作家となる。綿密な取材に基づく圧倒的なスケールかつ時代を先取りしたテーマで作品を描き、読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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