象の墓場

楡周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334929176
ISBN 10 : 4334929176
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
420p;20

内容詳細

まさにエクセレントカンパニー。1ドルで70セントの高収益を得るといわれる世界最大のフィルム会社、ソアラ社。パソコンがまだ高嶺の花の1992年、働き盛りのソアラ・ジャパン社員、最上栄介は新事業のデジタル製品の販売戦略担当を命じられる。大企業ゆえのジレンマ。全く読めぬ消費者のニーズ。急速に一般化されるデジタル技術。次々と降りかかる難問に最上は立ち向かう―。

【著者紹介】
楡周平 : 1957年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。1996年、外資系企業在籍中に執筆した『Cの福音』で衝撃的デビューを果たす。翌年から作家専業となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • utinopoti27 さん

    90年代以降、世界の産業構造を一変させてきたインターネット・デジタル革命。本作は、フィルム界の巨象・コダックが、こうしたイノベーションの大波に飲まれていく様を、克明に描く力作です。かってはコダックの社員だった作者の、細部へのこだわりは相当なもので、思わず引き込まれてしまいます。長年培ってきた収益モデルへの執着は、生き残りを賭けた変革を阻害し、エンドユーザーとの溝を深めるばかり・・。『諸行無常』。今後ますます熾烈を極めるであろう技術革新の流れは、一方で既存の価値観を破壊しながら、どこに行きつくのでしょうか。

  • koba さん

    ★★★☆☆

  • けい さん

    一分のスキのないビジネスモデルを持っていると思われた優良大企業が、見る影もなく力を失って行く様を描き出す物語。楡さん作品は初読みだったが、面白く読ませてもらいました。本作で描かれる企業はコダックであるが、近年でも同様な憂き目に会っている優良大企業は多い様に思う。世の中の移り変わりをいち早く察知しながらも行動に移していく意義を見出せない。完成されすぎたビジネスモデルの恐ろしさをまざまざと見せつける物語でした。

  • ゆみねこ さん

    デジタルカメラの登場で一気に衰退した世界最大手のフィルムメーカーの終焉。わずか12年ほどの期間で世界の写真という概念が大きく覆ったのですね。とても興味深く読了出来ました。

  • キムチ27 さん

    分厚い一冊。淡々と変わって行く時代を「有能な社員」の視点で描いている。時代は1990〜2000年初め。映像の世界がアナログからデジタルに変わって行く流動期。そして企業形態が大きくなって行くにつれ、宿命ともいえる「群モウ、象を撫でる」現象。有能であるほどに感じざるを得ない喪失感と虚無感。大きな事件が起きるわけでない時の流れが綴られているので退屈と云えない事もない。嫌でも女の視点で読むので私的な世界や業種以外の国内外事件は捨てられている・・ただ仕事だけ。だが楡さんの本は読みごたえがある。

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人物・団体紹介

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楡周平

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の’96年、大ベストセラー『Cの福音』(宝島社、のちに角川文庫)で衝撃のデビューを飾り、翌年から専業作家となる。綿密な取材に基づく圧倒的なスケールかつ時代を先取りしたテーマで作品を描き、読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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