墓標なき草原 上 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録 岩波現代文庫

楊海英

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006003944
ISBN 10 : 4006003943
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
楊海英 ,  
追加情報
:
384p;15

内容詳細

他に先がけて文革の火蓋が切られた内モンゴルでは、かつて日本統治時代に教育を受けた者たちが「内モンゴル人民革命党」一派として粛清され、階級闘争論によって漢族による草原の開墾とモンゴル族の迫害が正当化され、略奪と殺害がエスカレートしていった。知られざる草原の悲劇の実態を、体験者の証言を軸に克明にたどる。第一四回司馬遼太郎賞受賞。(全二冊)

目次 : 「社会主義中国は、貧しい人々の味方」―中国共産党を信じた牧畜民バイワル/ 第1部 「日本刀をぶら下げた連中」(日本から学んだモンゴル人の共産主義思想―一高生トブシン、毛澤東の百花斉放に散る/ 「亡国の輩になりたくなかった」―満洲建国大学のトグスの夢/ 「モンゴル族は中国の奴隷にすぎない」―「内モンゴルのシンドラー」、ジュテークチ)/ 第2部 ジュニアたちの造反(「動物園」の烽火―師範学院のモンゴル人造反派ハラフー/ 陰謀の集大成としての文化大革命―師範大学名誉教授リンセの経験/ 漢人農民が完成させた「光栄な殺戮」―草原の造反派フレルバートル)

【著者紹介】
楊海英 : モンゴル名オーノス・チョクトを翻訳した日本名は大野旭。1964年内モンゴル自治区オルドス生まれ。北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。国立民族学博物館・総合研究大学院大学博士課程修了。静岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。2016年は文革発生から50年。時期的にスチューデントパワーや反ベトナム戦争と重なるが、文革で悲惨な目にあった人たちの証言を聞くと、似て非なるものということを思い知らかれざるをえないのであった。造反有理が大衆化して、無法な居直り強盗が多数生まれてしまったら収まりがつかないのだ。ギタギタに輪姦されて子宮脱するのでたびたび洗って腹に戻さねばならなかったとか、遺体の頭蓋骨にいくつも釘が打ち込まれていたとか、一度虐待しちまうと、仕返しされないようブン殴り続けるしかなくなるのだな

  • 積読0415 さん

    最近、この手の戦後中国の本を読んでいる。数年前の民主党政権で時の仙石大臣は、かの事業仕分けを文化大革命に例えていた。文革を正確に理解した上で言っていたなら恐ろしいことだし、知らずに言ってたなら致命的な無知だと思う。不気味なことに当時テレビで見たあのショーじみた公聴会の光景が、本書で綴られる個人糾弾の集会の光景と何となく被って見えてくる気がした。

  • ozmaax さん

    驚き

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