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死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

森達也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784255004129
ISBN 10 : 4255004129
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2008
Japan

Product Description

死刑というシステムは、どんな人が、どんなふうに、誰のため・何のために稼動しているのか。
そして、人が人を殺すという「償えない罪」を、私たちはどのように捉えるべきか。

知っているのに誰も知らない、僕らが支える死刑というシステム。
誰かが誰かを殺す。誰かが誰かに殺される。
できる限りは直視したい。知ったうえで考えたい。
罪とは、罰とは、命とは、なんだろう?
著者渾身の書き下ろし最新作、死刑をめぐる三年間のロードムービー。


覗かれているのは僕だけじゃない。少なくとも死刑を合法の制度として残すこの日本に暮らす多くの人は、視界の端にこの死刑を認めながら、(存置か廃止かはともかくとして)目を逸らし続けている。ならば僕は直視を試みる。できることなら触れてみる。さらに揺り動かす。余計なお世話と思われるかもしれないけれど。
(本文より)

Content Description

人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う。書き下ろし最新作、死刑をめぐる三年間のロードムービー。

目次 : 第1章 迷宮への入口/ 第2章 隠される理由/ 第3章 軋むシステム/ 第4章 元死刑囚が訴えること/ 第5章 最期に触れる/ 第6章 償えない罪

【著者紹介】
森達也 : 1956年広島県呉市生まれ。映画監督、作家。1998年、自主制作ドキュメンタリー映画『A』を発表。2001年、続編の『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    オウム真理教信者たちのドキュメンタリー映画「A」を撮った著者による 「死刑」をテーマにした本である。 死刑制度の問題と並行して、かつて発生した凶悪な事件が描かれるが、今読んでも心に痛い。 遺族の無念さと 冤罪の怖さが交錯する。 法に従事する人々の苦悩が垣間見られる本でもあった。

  • クリママ

    死刑の是非を考える前に知ることが重要だが、死刑執行の多くのことが法務省の守秘義務によって隠されている。10年以上前の発刊なので法改正などもあり変わった部分もあるが、3年間の取材を経て、是非に揺れる筆者の考えが、次第に死刑制度の廃止へと変化していく。冤罪、国による殺人、加害者の人権、被害者の様々な思い。当時者にならなければわからないと筆者は言うが、想像することはできる。最終章で語られる被害者遺族の会「あすの会」会長、「お受験殺人試験」被害者祖父の言葉が重い。その思いを知れば、とても廃止に賛成とは言えない。

  • いろは

    あなたは、死刑廃止派だろうか。それとも、存置派だろうか。それがテーマの作品。「死刑」を通じて、著者の森達也は、被害者遺族、死刑囚、廃止派、存置派、刑務官、教誨師、元裁判官、元検事、弁護士と、いろんな人の意見を述べている。そして、話題にしている重大事件も様々で、和歌山毒物入りカレー事件、松本地下鉄サリン事件などが述べられていた。私がなぜこの作品を手にしたのか。それは、たぶん、今後の生涯において関わることのない「向こう側」だからだ。私は存置派だ。内容が内容なだけに、怖くて暗いけど、読んでて飽きない作品だった。

  • manamuse

    残り1/3で挫折…。存置か廃止かなんて結論出るのか?同じことの繰り返しで、進まないのも分かるし、両者の言い分も分かるし、森さんの結論が出たのかどうかだけ知りたいけど最後まで読む気にならなかった。長い…

  • スノーマン

    ドラマで長澤まさみが読んでいた本。ドラマも本当にドキドキするけど、私も死刑について勉強。遺族にも被害者にも加害者ともならずとも、だからといって反対も賛成も関係ないような顔をして生きていくことは無責任。でも、この本を読んだあとも迷う。何が正しい道なのか。本にもあったが、廃止にしたい人も、死刑必要と思う人も、犯罪をなくしたい、辛い目にあう人をなくしたい、という目標は同じで、ルートが違うだけかもしれない。

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