世界が完全に思考停止する前に

森達也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048839006
ISBN 10 : 4048839004
フォーマット
出版社
発行年月
2004年10月
日本
追加情報
:
20cm,215p

商品説明

今どき、まっとうな意見! と識者3人が賛同! 是枝裕和氏(映画監督)齋藤美奈子氏(文芸評論家)重松清氏(作家) 9.11から3年、イラク戦争から1年半、地下鉄サリン事件から9年… あらゆる現実に葛藤し、煩悶し続けるもっともナイーブなドキュメンタリー作家・森達也がこの国に問いかける! 「今」に危機感をもつすべての日本人をナットクさせる日常感覚評論集! 森達也は問い続ける。「ちょっと待って、それって変じゃない?」ジャーナリズムが本来持つべき、この批評的な視座と、私たちはこの本の中で出会う。あとは自分で考えよう。 是枝裕和氏(映画監督) 気がつけば常識は常識でなくなっており、モリタツこそが「今どき、まっとうな人」としてみんなの救いになっている。私の救いになっちゃったりもしていた。齋藤美奈子氏(文芸評論家) 森達也さんは、「僕たち」を押し流そうとするものに抗いつづける。スジガネ入りのひとりぼっちの「僕」だから、信じられる。 重松清氏(作家)   ブッシュ&小泉の愚鈍な政治、大義名分さえないイラク戦争と自衛隊派遣、ヒステリックな少年犯罪や北朝鮮報道、唖然とする政治家の暴言・・・・・・。ちゃんとテレビ、見てますか? けっこう世の中すごいことになってますよ

内容詳細

時代は急速に転換している。思い出して欲しい。たとえば八年前、武装した日本の自衛隊が海外で米軍の武力侵攻への支援活動を行うことなど、誰が想像できただろう。学校で国歌斉唱の際に起立しなかった教職員が大量に処罰され、公園のトイレに「戦争反対」の落書きを書いたら、建造物損壊で有罪になる社会が現出することなど、いったい誰が予想できただろう。「でも別に俺が言わなくても、誰かがなにかがやってくれるはず」…もう、そんな世の中じゃないんじゃないか。

目次 : 世界は今、僕らの同意のもとにある。(作られる聖域/ 戦争は嫌だという「感情」 ほか)/ いつになったら、日本は大人になるんだろう。(タマちゃんを食べる会/ で、何だったんだろう、あの牛丼騒ぎって。 ほか)/ メディアは、どこまで無自覚に報道し続けるのだろう。(メディア訴訟は黒星続き/ 消された五分間 ほか)/ 二十一世紀のメディアを生きる人々(戦場のフォトグラファー/ 精神科救急研修医。 ほか)

【著者紹介】
森達也 : 1956年生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く制作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、各国映画祭でも高い評価を受ける。2001年「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 秋 眉雄 さん

    『遺族を主語にするのではなく、あなたの感想をまずは聞きたい』森達也は不思議な人ですね。 つかみ所が有りそうで無い、無さそうで有る。対象に対する切り口もグッと掴んで離さないのではなく、 離れていくものは離れていくものとして語る。そもそもグッと掴んでいるようでもない。 クラスに一人ではなく、学校に一人くらい絶対に必要な人って感じがします。 この本は、というよりこの本『も』、メディアの無自覚さを書いた一冊でした。

  • なめこ さん

    すべてに同意するわけじゃないが、うなづくことの多い本。いろいろな媒体に発表されたりお蔵入りになったりした文章が寄せ集まっていて、一冊の本として何かしら主旨のあるものではない。森達也という人の姿勢が見える。『エスパー』を読んだことがあったので、内容を思い出したりもした。相手の身になって考えろ、という自身の考えの押しつけ、過剰な善意と一方向からのヒューマニズム、メディアの萎縮と自粛と不正確な批判は、10年たった今もあふれていますね。

  • nabebe さん

    主語を失った善意や優しさで述語が暴走する、メデイアの恣意的な報道により作られる世界(曖昧さが許されない故に、、)、善悪二元論で語れない世界。そんなことが中心に書いてあった。沖縄戦で日本兵も日本人を虐殺していたこと、ちびくろサンボが物議を醸していたこと、メデイアにより印象操作された麻原の裁判などの話なども記憶に残った。この本が書かれたのは2006年くらい?森は2020の日本をどうみているのだろうか。

  • 生活相談屋 さん

    森さんは完全に僕と同じスタンスでものごとを考えている人だ(上から目線でスミマセン)。だからこの人の書いた本のなかに自分の知らないことが書いてあればそれはそのままその問題について自分がどう考えるべきか、という問いの答えになる。ある意味自分で考えることをはしょれるのでズルしてるようなものだ。大胆なことを言わせてもらうと、今メディアで一番信用できる人である(上から目線)。

  • annie さん

    賛同できる部分と、賛同できない部分がそれぞれあった。メディアの視点を自分の視点だと勘違いして、思考停止する人は多いと思う。一人称の主語を失った善意や優しさにはっきりと対決していきたい。

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