日本の医療の不都合な真実 コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側 幻冬舎新書

森田洋之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344986022
ISBN 10 : 4344986024
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;18

内容詳細

新型コロナの感染拡大で、入院が必要な患者を受け入れられない「医療崩壊」の危機が叫ばれている。病院数も病床数も世界一多い日本で、なぜそんな事態に陥るのか。そこには、「世界最高レベルの医療」が私たちの健康と幸福につながっていないという、根深い問題があった――財政破綻の結果、市内に一つしかない病院がなくなるという「医療崩壊」が起きた夕張で地域医療に従事した著者が、コロナ禍で露呈した日本の医療の問題点を明らかにし、人生の主導権を医療に奪われない生と死のあり方を問う。


[著者について]
一九七一年横浜生まれ。医師、南日本ヘルスリサーチラボ代表。鹿児島医療介護塾まちづくり部長、日本内科学会認定内科医、プライマリ・ケア指導医、元鹿児島県参与(地方創生担当)。一橋大学経済学部卒業後、宮崎医科大学医学部入学。宮崎県内で研修を修了し、二〇〇九年より北海道夕張市立診療所に勤務。同診療所所長を経て、鹿児島県で研究・執筆・診療を中心に活動。専門は在宅医療・地域医療・医療政策など。著書に『破綻からの奇蹟』(南日本ヘルスリサーチラボ)、『医療経済の嘘』(ポプラ新書)がある。


【著者紹介】
森田洋之 : 1971年横浜生まれ。医師、南日本ヘルスリサーチラボ代表。鹿児島医療介護塾まちづくり部長、日本内科学会認定内科医、プライマリ・ケア指導医、元鹿児島県参与(地方創生担当)。一橋大学経済学部卒業後、宮崎医科大学医学部入学。宮崎県内で研修を修了し、2009年より北海道夕張市立診療所に勤務。同診療所所長を経て、鹿児島県で研究・執筆・診療を中心に活動。専門は在宅医療・地域医療・医療政策など。2020年、鹿児島県南九州市に、ひらやまのクリニックを開業。医療と介護の新たな連携スタイルを構築している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • レモン さん

    長年医療に対して思っていたモヤモヤについて医師の立場から言及し、日本の医療制度の不具合を指摘されている。高齢者の病院通いや医療への低い満足度、風邪で医者にかかるかなど、なぜこんな状態?と疑問に思っていたことばかり。2020年前半のコロナ初期の各国の対応も絡めて述べておられ、興味深かった。超高齢社会の日本でこそ、プライマリ・ケアをもっと進めてほしい。総合医療を担う地域のかかりつけ医がいるなんてとても魅力的。夕張市の事例も面白く、自然と海堂尊の極北シリーズを思い出した。世良さんは著者だったのかな。

  • 香菜子(かなこ・Kanako) さん

    日本の医療の不都合な真実 コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側。森田 洋之先生の著書。世界最高レベルの医療がある日本なのにそれが日本に住む人たちの幸せにはつながっていないとしたら、世界最高レベルの医療なんて何の意味もないし、単なる自己満足。自己満足で世界最高レベルの医療を実現しているとしたら、いったい誰のための世界最高レベルの医療なのでしょう。お金儲けしか頭にないような強欲な一部の医療関係者やお役人のためにしかなっていなのだったら、そんなの早くなくしてほしい。

  • ようはん さん

    世界的にも日本の医療レベルは高い部類に入るが、そこには色々な問題を抱えているという話。世界一の病床数を誇るがコロナ対策で使用されたのはごく僅か、診療報酬の抑制が招いた患者数の増加と医療費の高騰、救急患者を常に受け入れる態勢のない中小病院の統廃合が進まない為に救急患者のたらい回しが起きるという事等。著者がいた夕張のように「治す医療」から「生活を支える医療」への転換も必要だと感じる。

  • 清水勇 さん

    「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか」というショッキングな言葉が執筆理由とする著者に、病院が生き残る為に高齢者を家畜化する現実を見せつけられる。著者は経済学部卒業後医学部に入り直し医師になり財政破綻した夕張市の診療所勤務というユニークな経歴を持ち、「人は必ず死ぬ」を忘れた医療と我々に対し、高齢者医療の目的を「治す」から「生活を支える」への変換を提案。世界一の病床数を誇る日本が何故欧米に比べ感染者が1桁以上少ないのに医療崩壊が叫ばれる理由がよくわかった。人生の主導権を医療に任せない決意の必要性を痛感。

  • 犬養三千代 さん

    世界最高レベルなのに、患者は置いてけぼり。それは、お医者さまと患者のコミュニケーション不足だと思う。私は癌サバイバーなのだが最初からドクターを信頼するぞ!オーラ全開だった。それにドクターも応えてくれた。近所のかかりつけ医は勿論(ヤブだという人もいる)。 残念なことは大病院にはドクターの異動があるということ。 次のドクターとまた信頼関係を築かねばならない。 医療の闇はよく言われることだ。 私は今まで良き医師に恵まれた。感謝しかない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

森田洋之

医師。南日本ヘルスリサーチラボ代表。1971年、神奈川県横浜市生まれ。一橋大学経済学部卒業後、宮崎医科大学医学部(現・宮崎大学医学部)入学。2009年より北海道の夕張市立診療所に勤務。同診療所所長を経て、現在は鹿児島県で研究・執筆・診療を中心に活動している。2016年、著書『破綻からの奇蹟 いま夕張

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品