近代皇室の社会史 側室・育児・恋愛

森暢平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642038928
ISBN 10 : 4642038922
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
追加情報
:
380p;22

内容詳細

側室制や乳人制度など伝統的な婚姻・子育ての形を色濃く残していた皇室が、なぜ「近代家族」化の道を辿ることになったのか。一夫一婦制への転換、「御手許」養育の変遷、恋愛結婚の実態など、明治中期から戦後を対象とし、皇室内部の史料と新聞雑誌メディアをもとに検討。大衆化する社会情勢と連関させて考察し、時代に順応していく皇室の姿に迫る。

目次 : なぜ、皇室が近代家族であることを問うのか/ 1部 睦仁・美子、嘉仁・節子の時代―明治中期から大正前期(明治期における皇太子嘉仁・節子夫妻と近代家族/ 永世皇族制と近代家族化のなかの皇族庶子問題/ 大正期皇室における一夫一婦制の確立)/ 2部 裕仁・良子の時代―大正後期から昭和戦前期(大衆社会化のなかの皇太子妃良子/ 近代皇室における「乳人」の選定過程と変容/ 皇子養育をめぐるポリティクス)/ 3部 明仁・美智子の時代―昭和戦後期(敗戦直後の内親王の結婚―「恋愛」への注目/ 美智子妃「恋愛神話」の創出/ ミッチー・ブーム、その後―「大衆天皇制論」の再検討)/ 「近代家族」と皇室

【著者紹介】
森暢平 : 1964年埼玉県に生まれる。1990年京都大学文学部史学科卒業。2000年国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了。現在、成城大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • huan さん

    表象された夫婦関係や皇嗣の養育方法などを切り口とし、皇室が近代家族化に進んでいった過程を分析した。そして、その動きは従来考えられていたよりずっと早く明治中期から始まり、高度経済成長期まで連続していたことが重要な指摘だと思われる。また、かつての記者経験を生かしたためか、著者が聞き取り調査や膨大な新聞や雑誌を使い、戦後の皇室を論じたのは印象的で、近代皇室の「社会史」というタイトルに相応しいと思う。

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森暢平

1964(昭和39)年埼玉県生まれ。90年京都大学文学部史学科卒業。毎日新聞社入社。皇室担当記者を経て98年退職。2000年国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了。同年CNN日本語サイト編集長。05年成城大学文芸学部専任講師、同准教授を経て、17年より成城大学文芸学部教授。博士(文学)。専攻、日

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