黒猫の回帰あるいは千夜航路

森晶麿

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152095831
ISBN 10 : 4152095830
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
森晶麿 ,  
追加情報
:
304p;20

内容詳細

パリで大規模な交通事故が発生。深夜、そのニュースを目にした付き人は、相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。一年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは、勘違いだったのか…。互いに研究で多忙な日々を送るなか、いつしか声を聞かない時間ばかりが増えていた。そんな時、大学院の後輩・戸影からペルシャ美学の教授が失踪したと連絡を受ける。黒猫のことが気になりつつ、付き人は謎を追いかけてゆくが―。待望のシリーズ第6弾!

【著者紹介】
森晶麿 : 1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。2011年、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第一回アガサ・クリスティー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スパシーバ@日日是決戦 さん

    B (2015年) イタリアでの偶然の再会から一年が経過。同い年(24歳)の同期でありながら片や客員教授、片や付き人に甘んじている状況。各短編の評価は以下の通り。「◎ 戯曲のない夜の表現技法/男と箱と最後の晩餐」「〇 空とぶ絨毯/独裁とイリュージョン/笑いのセラピー/涙のアルゴリズム」。エドガー・アラン・ポーの作品に対する解釈を通じて、スマートに謎が解明されていく(トレビアン!)。恋をしなければ成就も片想いも失恋もへったくれもない。傷つくのが嫌だという方、恋愛することの素晴らしさを感じてもらいたい。

  • もも さん

    黒猫シリーズ6冊目。今刊行されている所までようやく追い付きました。お帰りなさい黒猫、と言いたい。日本に帰国した黒猫。付き人ちゃんとの距離はお互いにきごちないところも。1巻目を思い起こす短編集という形式。いろんな意味で回帰だなあと思います。どの話も物語の根底にあるのは『愛』で。ポオのテクストを絡めた美学講義は相変わらず面白いのですが。やはり気になってしまうのは2人の関係。研究者としても謎好きな2人はお似合いだなと思ってしまう。そして大きく前進した関係。もうエピローグびっくりした!思わず読み返しました。

  • みっちゃん さん

    黒猫ー!グッジョブ!ため息が出るほど素敵な話だった。もう続きは無いのかな…だとしたら寂しい。

  • むつぞー さん

    黒猫おかえりなさい〜〜! 今回は連作短編であることもあって、1作目を思い出す部分も多く、だからこそ2人の距離の違いが際立ったと思います。 他の人の想いが謎にもなっていた多くの物語があるからこそ、エピローグの甘さが際立ったのではないかしら。 1巻目からグルリと旅して同じ位置に立っていて、このままシリーズ終わりなのかしらと、ちょっと心配。 キレイにまとまってはいるから終わりでもいい気も知りけど、相変わらず美学の講義は難しい物があるけど、でもこのシリーズ好きなので、続いてくれると嬉しい。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    責任性は問いやすいが、衝撃が自然よりも強い人災としての「空飛ぶ絨毯」の理論は現実と被さるだけに辛かったです。あの二人が二度と離れずにいますように・・・。「男と箱と最後の晩餐」は箱の中身に『魍魎の匣』を連想してしまって(笑)でも真相はとても切なくも、ただ一人のその人を愛することの強さが感じられて好きです。冷花さんが付き人に言った言葉には心底、同感。自分の美しさに鈍感でも異様に謙遜する女って人によっては「謙虚を装った傲慢な女」にも受け取られるのよ。でもラストにはニッコリしてしまいました。ああ、やっとか・・・。

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