朽ちる散る落ちる 講談社文庫

森博嗣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062751391
ISBN 10 : 4062751399
フォーマット
出版社
発行年月
2005年07月
日本
追加情報
:
15cm,479p

内容詳細

土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。

【著者紹介】
森博嗣 : 1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    今回も建物のからみです。やはり工学部の先生であったこともありこのような仕掛けが大好きなようです。読んでいて結構大きな仕掛けは大好きなのですが、私のような年寄りにはどうもこの登場人物たちの饒舌さが少し余分に感じました。前のシリーズのほうがしゃべりは少なかったような感じはします。最後はすっきりとさせてくれますが。この本に書かれている「レオロジー」という本を読みたくなりました。

  • nobby さん

    VシリーズHまず目次を捲り建物平面図を目にして、あれ!何この既視感!?なるほど、実質F続編なのか!確かに含み残した終わりだったなと…そして趣向変えたGを挟んだのにも納得。それにしても、描かれる密室は絶対に出入り不可能な地下室に宇宙船内と留まることを知らない!ただ、それを陳腐に終わらせず納得させるのがスゴい!いつもながら難解な理論的解明だが、今回はほぼ置いてきぼりで早々と諦めモード(笑)それより何より林さんをめぐる紅子さんと七夏の闘いが生々しくて怖い…さて次がシリーズ最終巻、物語はどんな完結を見せるのかな?

  • KAKAPO さん

    診察を待つ間に読もうと携帯した『朽ちる散る落ちる』。待合室で頁を開いた時、土井超音波研究所の見取り図が見えたので、誤って『六人の超音波科学者』を持って来てしまったかと驚いた^^; 研究所の地下に封印された秘密、周防教授の独り言に隠された真相は何か? 仕掛けが明かされるトリックと、明かされぬまま放置される謎、森先生の作品に立ち向かう時「誰が、何のために、どのようにして」という普通のミステリーに挑む時の視点は、用を成さない。読者が答えの記述されていない謎を発見した時、自らのミステリィが開幕したことを知るのだ。

  • おたま さん

    いよいよVシリーズも9冊目、残すところ1冊となった。今回の舞台は、以前『六人の超音波科学者』で登場した土井超音波研究所。一旦解決したかに見えた事件だったが、土井研究所の地下にはさらに密室があり、そこに死体が発見されたことから新たな事件の開幕となる。その上に、さらに宇宙空間から帰還した有人衛星の乗組員全員が殺害されていたという超不可能な密室殺人事件が重なる。そこにお馴染みのメンバーが関わり、林や祖父江等愛知県警も関わってくる。密室が構成された謎もだが、今回は人間関係が複雑に錯綜する事件になっている。

  • セウテス さん

    【Vシリーズ】第9弾。第7弾の「六人の超音波科学者」から、一週間後位の物語らしい。研究所の地下へと降りるエレベーター、故障して動かなかったのだが、警察の事件検証の為修理が行われる。その地下には更なる密室が在り、中には死亡して数年が経つ遺体が発見される。本作はこの密室のトリックも、実証は出来ず予想の範囲を出ない謎解きであり、シリーズの人間関係の物語と思える。ここに来て新たな人物の登場が相次ぎ、本作で答えの出ない謎解きをする事に苛立ちも感じる。シリーズの読者でなければ、解らない設定が多々在る事を注意したい。

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人物・団体紹介

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森博嗣

作家、工学博士。1957年12月生まれ。名古屋大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している。2010年には、Amazon.co.jpの10周年記念で殿堂入り著者に選ばれた(本データは

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