鬼才 伝説の編集人齋藤十一

森功

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344037281
ISBN 10 : 4344037286
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
追加情報
:
328p;20

内容詳細

「週刊新潮」「フォーカス」等を創刊。雑誌ジャーナリズムの生みの親にして、太宰治、新田次郎、山崎豊子、松本清張ら大作家に畏怖された新潮社の天皇。稀代の天才編集者は、なぜ自らを“俗物”と称したのか。

目次 : 第1章 天才編集者の誕生/ 第2章 新潮社の終戦/ 第3章 快進撃/ 第4章 週刊誌ブームの萌芽/ 第5章 週刊誌ジャーナリズムの隆盛/ 第6章 作家と交わらない大編集者/ 第7章 タイトル作法/ 第8章 天皇の引き省/ 第9章 天才の素顔/ 終章 天皇の死

【著者紹介】
森功 : 1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    齋藤十一さんの実像が伺い知れるとても興味深い評伝。深い教養に満ちた「芸術新潮」を創刊した後、「女、カネ、権力」の「週刊新潮」「フォーカス」を創刊するという振幅の大きさは、新潮社の雑誌部門に天皇として君臨した齋藤さんの「これ以上ないほどの教養人でありながら、敢えて自らを俗物と称する」というお人柄によるものだと実感する。新潮社の中村武羅夫、齋藤十一、中央公論社の滝田樗陰など、素晴らしい編集者が、作家たちを育て、出版文化を活性化させていた良き時代があったのだとしみじみ感じることのできる、とても面白い一冊だった。

  • どんぐり さん

    日本を代表する出版社で、『新潮』から始まり、『芸術新潮』『週刊新潮』『フォーカス』『新潮45』に至るまで、佐藤一族のなか別格の扱いでプロデューサ的役割を担った編集者の齋藤十一の評伝。天才とか鬼才とか何度もくり出す言葉には、著者の先走った肯定感があって一読者としては少々抵抗がある。雑誌が売れた時代、「すべての雑誌編集部員にとって、想定する読者は齋藤ただ一人である」というカリスマ性をもって書かれると、かえって見たいものを見えなくさせる。新潮社の足跡をたどり、出版文化を知ることができたのは収穫だったけどね。

  • kawa さん

    新潮、芸術新潮、週刊新潮、フォ−カス、新潮45の編集部員にとって想定する読者はただ一人かれ、有名作家の原稿をボツにすることを恐れず、しかも黒子に徹し作家に合わないカリスマ編集者・斎藤十一伝。小林秀雄、川端康成、太宰治に始まり山崎豊子、松本清張、瀬戸内寂聴そしてビ−トたけしの関わりまで、「教養に裏打ちされた俗物根性」的編集流儀が明らかにされる。彼の手腕により多くの作家の才能開花。私も愛読する吉村昭氏の実録風小説への道筋も彼の方針からだと言う。微妙なところを嗅ぎ取る感性は音楽や絵から得た、興味深い観察の一冊。

  • ばんだねいっぺい さん

    感覚派故に理に落ちないということか。なぜ、研ぎ澄まされたセンスがというところに更に集中して欲しかった。実際の人物像同様、このノンフィクション自体も煙に巻かれたような印象だ。むしろ、サブストーリー的な、最後の支援話に何かを見た気がした。

  • 緋莢 さん

    戦後、復刊した『新潮』編集長に就任し、坂口安吾に『堕落論』、『白痴』を書かせ、太宰治『斜陽』を連載、後に『週刊新潮』、『フォーカス』等を創刊、新田次郎に何度も没を出し、三菱グループ系のPR誌に寄稿していた記事から 吉村昭に『戦艦武蔵』を書かせたなど、数多い逸話があり、「新潮の天皇」とも呼ばれた齋藤十一を書いた評伝。「おまえら、人殺しの面を見たくないのか―――」写真週刊誌『フォーカス』創刊時に、そう言ったと言われる齋藤(実際には言ってなかったそうです)(続く

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森功

1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、独立。2008年、09年に編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。18年に『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞(本データは

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