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許永中 日本の闇を背負い続けた男 講談社プラスアルファ文庫

森功

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062813938
ISBN 10 : 4062813939
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2010
Japan

Content Description

大阪・中津からスタートし、数多くのバブル企業家、政治家、ヤクザ、企業舎弟、フィクサーたちを取材して得られた許永中の実像は、「稀代の詐欺師」などではなかった!「バブルの申し子」は何を守り、何を実現しようとしていたのか。

目次 : 第1章 差別とスラムからの脱出/ 第2章 アンダーグラウンドの世界/ 第3章 政商との出会い/ 第4章 大物フィクサーとして/ 第5章 竹下登とイトマン事件/ 第6章 逃亡/ 第7章 日本の宿痾

【著者紹介】
森功 : 1961年、福岡県に生まれる。岡山大学文学部卒業。伊勢新聞社、テーミス社などを経て、新潮社に入社し、「週刊新潮」次長などを務める。2003年から、フリーのノンフィクション作家として活躍。2008年、「月刊現代」の連載「ヤメ検司法に巣喰う生態系の研究」が、そして2009年、「同和と銀行三菱東京UFJの闇」が2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mitei

    中々面白く読めた。本書を読むまで許永中という人も知らなかったが、いろんな人と関わっていて闇の深さを感じた。今後も注視していきたいなと思った。

  • ころこ

    会社の乗っ取りや、会社のトラブル処理に乗じて金銭を得ていく経済犯罪で、経営者や従業員の不正として今でもときどき起こる。良く分からない外部の人間がいつの間にか会社と関係を持つのは、許永中という人物がそもそも良く分からない人物だからだ、というのが著者の見立てだ。在日韓国朝鮮人か暴力団か同和団体かその時によって顔を変え、相手に忖度させることで自分の背景を大きく見せる。許永中は「許」「藤田」「野村」と様々な名前を使い分けて活動するが、当人にはそれぞれの偽らざる経緯があり、それなりの正当性がある。生育環境やそこでの

  • Isamash

    ノンフィクション作家・森功氏2008年出版著作。在日韓国人が政財官人と接点持ち次第にのし上がっていき、最後には犯罪人になってしまう物語はまあ面白かった。映画の原作になるかもとも思ってしまった。東邦生命のワンマン社長太田元の懐に入り後ろ盾になってもらえたのが成功の要因なのが如何にも日本的。イトマン事件への関与で有名だが、著書は住友銀行の責任にも言及。昔、住友銀行と磯田頭取がマスコミで凄くもてはやされたことを思い出した。ただ後から考えれば本書に有るように住銀のやばい部分を全部イトマンに受け渡していたらしい。

  • Willie the Wildcat

    闇を背負い、信用を築く。桁違いの不明金に政財界の大物の陰。悪銭身につかず!を地で行く登場人物の面々。但し政治家だけは、どの時代も治外法権という印象。唯一の”財産”「大阪国際フェリー」。実現できた数少ないこの夢も、許氏のもれなく一面。架け橋。繋いだ相手が問題だったと結論付けるのは短絡的すぎる気もする。本人の非に議論の余地はないが、政財界そして闇社会に「利用された」面もある。何処か哀しみも感じさせる。

  • タカボー

    戦後最大の経済事件と言われるイトマン事件。それについて書かれた本はいくつかある中でこの本を選びました。タイトル通り主役はイトマンでも住友銀行でもなく、"浪速の怪人"許永中。ただ知りたかったイトマン事件については50頁ぐらいしか書かれてない。でもそれに繋がる許永中の生い立ちや人間関係はたっぷりでまあ読んで良かったと思う。誰でも知ってる政治家、経営者、芸能人の名がガンガン出てくる。表社会のスターは、闇社会の製造工場で作られてるよう。だいぶ問題作だと思うけど、著者は脅されたりしてないか心配になる。

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