国商 最後のフィクサー葛西敬之

森功

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065241271
ISBN 10 : 4065241278
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
追加情報
:
320p;20

内容詳細

「高い日本の鉄道技術を世界に示したい。米国をはじめリニアを海外に輸出したい」そう願い、周囲に語ってきた。超電導リニアの実現は、葛西の最後の望みだった―国鉄分割民営化で革マルと手を組み、右派・日本会議の黒幕として安倍晋三を裏で操ったJR東海「総帥」の実像。実名証言で綴る国鉄改革裏面史。

目次 : 国策づくり/ 鉄道人生の原点/ 国鉄改革三人組それぞれの闘い/ 「革マル」松崎明との蜜月時代/ 動労切り/ ドル箱「東海道新幹線」の飛躍/ 安倍政権に送り込んだ「官邸官僚」たち/ 首相官邸と通じたメディア支配/ 美しい国づくりを目指した国家観/ リニア新幹線実現への執念/ 「最後の夢」リニア計画に垂れ込める暗雲/ 覚悟の死/ 国益とビジネスの結合

【著者紹介】
森功 : 1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    「最後のフィクサー」と呼ばれながらも、これまであまり知られていなかったJR東海の元社長・葛西敬之の実像を浮き彫りにした力作だった。日本という国の方針は、こうして作られる! ドラマ以上にドラマチック。葛西が間質性肺炎のため81歳で亡くなった、そのわずかひと月半後に、盟友・安倍晋三が凶弾に倒れたのも因縁を感じずにはいられない。「美しい国づくり」の発想や、NHKなどに対する政府のメディア支配の構図がリアルにわかって面白かった。

  • trazom さん

    私利私欲の政商でもなく、憂国の国士でもないのが「国商」なんだろうか。国鉄の民営化を実現し、JR東海に君臨し、その後、人事を壟断することを通じてフィクサーとして安倍・菅政権を操ってきた葛西氏の姿が、政府やNHKの実名の登場人物と共に詳細に描かれる。本当は、日本会議の中央委員や靖国神社の崇敬者総代を務められた葛西敬之という人物の思想や信条をもっと知りたいと思ったのだが、本書はその期待には応えない。晩年の葛西氏はリニア中央新幹線の実現に情熱を傾けたが、財投を受容してまで事業化を急ぐ姿には、危うさを禁じ得ない。

  • ぶ〜よん さん

    JR東海の社長や会長等を歴任した葛西敬之について書かれた本。労働組合対策に奔走し、国鉄分割民営化でJR東日本の松田昌士、JR西日本の井手正敬と共に国鉄改革3人組と称される。昨年長い闘病生活に終止符を打つまで、リニア中央新幹線の開通を夢見ていた。長野県のワガママで諏訪を通そうとしていたのかと思ってたけど、南アルプスのトンネル掘削は難工事という背景があり、今では静岡県も難色を示している。コロナ禍を経て人々の往来が減る中、ニーズはどれ程か?他には、安倍、菅さんのNHK国営放送化の目論見なども書かれている。

  • 遥かなる想い さん

    安倍晋三政権の最大の後見人と目された JR東海 葛西敬之を描いた作品である。 安倍政権を支えてきたと言われる葛西-杉田ラインの経緯が丹念に描かれる。 断片的にしか知らない官邸官僚たちの実態が 垣間見られる、政権の裏話だった。

  • 読特 さん

    立ちいかなくなっている北海道と四国の会社。福知山線の脱線事故。革マル系組合が歪ませた経営。国鉄分割民営化は成功だったとはいえない。国労が悪者になったがそもそもの赤字の元凶は政治が押し付けた無理な新幹線整備。抱かされていた幻想…水枯れ、残土処理、需要減...。立ち止まり再考すべきリニア計画。寧ろ後押しした安倍政権。その政権は葛西氏が影で操っていたといわれる。2人はもうこの世にはいない。その死がきっかけに何かが変わるのだったらそれはそれで虚しい。主権在民。生きていても変えるべきものは民の力で変わるべきである。

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森功

1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、独立。2008年、09年に編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。18年に『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞(本データは

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