円朝ざんまい 文春文庫

森まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167421069
ISBN 10 : 4167421062
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
16cm,364p

内容詳細

江戸末期から明治にかけて三遊亭円朝の高座や速記本は大人気で、坪内逍遙や二葉亭四迷ら多くの文人に影響を与えた。噺家で、かつ取材のために大旅行家であった「落語の神様」の足跡を、作家・森まゆみが辿る。江戸下町、上州、甲斐、北海道と創作の舞台を、ふんだんに織り込まれた円朝の言葉と共にゆく。

目次 : 闇夜の梅―円朝、来し方の秘話(谷中・上野)/ 士族の商法・華族の医者・世辞屋―“開化”を斬新に描く/ 指物師名人長二―江戸屈指の男ぶり(本所・湯河原・谷中)/ 怪談牡丹灯篭―足のある幽霊(根津・谷中・栗橋・宇都宮)/ 心眼・明治の地獄―夢からさめた話/ 熱海土産温泉利書―健脚娘、恋の仇討ち(三島・熱海)/ 文七元結―江戸っ子の見栄もほころぶ親子の情(吉原・本所)/ 七福神―不況もどこ吹く、見事なのんき(谷中)/ 怪談乳房榎―不良息子の面影(高田・新宿十二社・板橋)/ 業平文治漂流奇談―きわめつき、すっきりしたいい男(本所・柳橋)/ 真景累ヶ淵―こりゃ因果の巡りすぎ(根津・小石川・水海道)/ 鰍沢―女はこわい(甲州・鰍沢)/ 霧陰伊香保湯煙―昔なつかし温泉道(上州伊香保・四方)/ 塩原多助一代記・上野下野道の記―「誠実・勤倹・正直」の人を追いかけて/ 蝦夷錦古郷之家土産・椿説蝦夷なまり―落ちのびた上野彰義隊士

【著者紹介】
森まゆみ : 1954年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。作家。1984年より2009年まで、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」編集人。1998年『鴎外の坂』(新潮文庫)で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2003年『「即興詩人」のイタリア』(講談社)でJTB紀行文学大賞受賞。2007年『彰義隊遺聞』(新潮文庫)で北東文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chanvesa さん

    さすが町歩きの達人・森まゆみさんは、ついに旅の達人・百鬼園先生の山系君のようにぽん太さんを連れ東京をも飛び出した。この旅は園朝作品を楽しむ旅であって、なんで園朝があのような恐ろしい作品を生み出し、高座にあげたのかには踏み込まない。わたくしは「文七元結」も敬遠してしまう。薩長の新政府の連中に、これが江戸っ子だと見せつける作品であるとするなら、あの恐ろしい怪談話と同じ作者とは思えない。この本はそういう興味とは別の、楽しい内容である。

  • 石橋 さん

    作者があまりに円朝に近づきすぎているのか、元々そういう書き方のなのか、円朝作品からの抜粋なのかよくわからないところが多い。知っている作品だとまだついていけるけど、「塩原多助」は愛馬あをの名前程度しか知らなかったのでリタイア。また勉強してから読み返したい。

  • いちはじめ さん

    円朝の噺の舞台を実地で巡りながら、噺や円朝の人となりを紹介するなかなか好企画。ただ同行の編集者との掛け合いを面白おかしくまじえるのは、少し焦点がぼやける感じもして、余分だったかな。

  • ピエール さん

    落語の名人でかつ原作者でもあった円朝の作品をもとに、円朝の調査旅行を現在時間でトレースしたもの(表現がむずかしい!)。円朝の語りの引用と作者の現在形の会話・解説との交錯が面白い。 ただ、残念なことに、紹介されている15作のうち、落語大好きの私でも「指物師名人長二」「牡丹灯籠」「文七元結」「真景累ヶ淵」「鰍沢」「塩原多助」の6作しか聞いたことが無く、他の作品は内容を知らないので楽しめませんでした。 有名な作品だけでもよかったかもね(連載したものを本にまとめているので、そうは行かないでしょうけれど)。

  • qoop さん

    円朝が作った噺を紹介しながら、その舞台を訪ねる。噺の途中で著者の旅日記が挟まれるのだが、この間が良い。現代の常識からするといささか外れた登場人物の行動パターンにツッコミを入れたりするタイミングなど、噺家の、実際の口演のあいだに語られる地の文のようで。文章としても読みやすいが、そういう意味では話芸の緩急に近いテンポがあるのかも知れない。

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人物・団体紹介

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森まゆみ

1954年東京都生まれ。作家・編集者。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務の後、84年に友人らと地域雑誌「谷中・根津・千駄木」(通称「谷根千」)を創刊。2009年の終刊まで編集人を務める。98年『〓外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、14年『

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