檸檬

梶井基次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569772660
ISBN 10 : 4569772668
フォーマット
発行年月
2009年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,61p

内容詳細

「あんなに執拗かった憂鬱が、そんなものの一顆で紛らされる」。言いようのない閉塞感とたった1つの檸檬がもたらす高揚。梶井基次郎の名作『檸檬』の世界を、若手写真家が新たな感性で切り取った1冊。

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読書メーターレビュー

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  • yuyu さん

    名作と言われる梶井基次郎の「檸檬」。独特の世界観、独特の雰囲気。文章と写真、どちらも美しく、自分がまるでタイムスリップして、基次郎の時代の京都を彷徨っている感覚になった。黄色く光る檸檬…時限爆弾…美しい情景だ。

  • ねこさん さん

    蝕まれた倦怠、焦燥、得体の知れない背徳感でむき出しになった五感に受ける色彩の圧、古びた街と晩秋の日差しの差異、目眩のするような柔らかなアングルの空虚。骨肉に染み込んだ不安を携えて歩く時、重さや形象、そして手触りの当たり前でないことに驚く。そしてその平穏な世界の外側に放り出された自分が、その薄い皮膚の内側に身を潜め眺めるその特異点を名辞するものとして、檸檬が意図されなかったものとして存在していたという気付きの喜びと興奮。梶井の中にアクチュアルに流れる時間感覚の空気が凝縮して、この短編を特別なものにしている。

  • いろは さん

    真っ黄色な表紙に、タイトルは『檸檬』すぐ読めた薄めの作品は、本棚でその存在感を発揮していた。ページを捲ると、美しい写真。またページを捲ると、美しい文体。その文体をさらに美しくさせるためにあるような、白い余白。しかし、文章からは何か気だるさを感じる。まるで、誰かの疲れに寄り添うように。撫でるのではない。寄り添っている。美しいものを見たいとき、疲れたとき、ちょっと読んでみるといい。決して明るくない部屋の隅っこかな。それとも、小さな灯りの付いた寝る前のベッドでかな。ワクワクしながら、何度でも読みたい作品だった。

  • 麻衣 さん

    高校生だった頃、退屈な授業を吹き飛ばす時限爆弾として、教壇に檸檬を置いてみた。大学生だった頃、深夜の寺町通りでワルツのリズムを踏んでみた。そんな甘くアンニュイなノスタルジー。いつだって想像と遊び心から始まる不自由への闊歩。

  • 100 さん

    名作『檸檬』。鮮やかな黄色に惹かれて手に取り、そういえばちゃんと読んだことないなぁとパラパラ捲ってみる。大きな文字に写真。これならすぐ読めそうだなと思い読み進めるもよく分からない。何が分からないのかも分からないけど、文字が滑って内容が入ってこない。文学を感じる難しさを思い出した。残念(私の頭が)。皆さんの感想を読んでから、再読します。※図書館本

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人物・団体紹介

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梶井基次郎

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した

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