散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道

梯久美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104774012
ISBN 10 : 4104774014
フォーマット
出版社
発行年月
2005年07月
日本
追加情報
:
20cm,244p

内容詳細

軍人として父として、命の一滴まで戦い続け、“玉砕を拒んだ”総指揮官がいた。智謀を尽くした戦略で「米国を最も恐れさせた男」の姿を、家族への手紙とともに描く感涙の人物伝。

【著者紹介】
梯久美子 : 1961年、熊本県生まれ。北海道大学卒業後フリーライターとして、新聞、週刊誌などで数多くのインタビューや取材記事を手がける。『AERA』誌「現代の肖像」欄では、レギュラー執筆陣の一人として人物ルポルタージュを執筆。書籍の編集も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • クリママ さん

    学校で教わっていないが、観てはいない映画で硫黄島のことを知ってる気になっていた。だが、アメリカではよく知られた硫黄島の戦い、栗林中将のことは、彼が家族にあてた書簡から興味を持った梯氏が初めて取り上げたものだ。栗林中将の人となり、硫黄島を守る目的、大本営の考え、栗林中将の思い、その戦い。両軍合わせて二万数千人が亡くなった、川のない地熱と地下からの匂いのたちこめる小さな島での戦いがどんなに凄惨なものであったか。具体的な戦いの描写は少ないが想像に難くない。守ろうとした者へ彼らの思いを知ることのできる秀作である。

  • おさむ さん

    死者の数こそ日本軍が多いが、死傷者数は米軍が多かった激戦地・硫黄島。「アメリカを最も苦しめ、それゆえにアメリカから最も尊敬された男」栗林忠道。映画「硫黄島からの手紙」で渡辺謙が演じていた姿が思い起こされます。時世の歌の結語「悲しき」は、軍によって「口惜し」にかえられたほど、指揮官の歌としてはタブーだったんですね。家族に宛てた多くの手紙からは家族想いの父親像が浮かびます。「見栄や外聞などはどうでもよい。信念をもって自分らしく生きよ」こんな言葉こそが本当の姿と思います。2006年の大宅壮一ノンフィクション賞。

  • B-Beat さん

    ◎読み進める最中に映画「硫黄島からの手紙」と同時公開の「父親たちの星条旗」との意味合いに関心を持ったことを思い出す。この本はこの二つの映画の原作とも言える内容で、映画鑑賞時の感動というか衝撃が再び蘇ったようなそんな読後感。5日で落とすと豪語する米軍相手に36日間持ち堪えたこの硫黄島での日本軍。最後の戦況を伝える決別電報に添えられた指揮官栗林中将の辞世 「(略)矢弾尽き果て散るぞ悲しき」。それを 「散るぞ口惜し」に変えて新聞に載せた大本営。その変更に現代の統治者にも通じる懸念があるように思えてならない。

  • 海猫 さん

    重いテーマのドキュメントを軽くスマートに読ませる構成と文章が良い。また栗林中将の暖かみのある人物像が大変興味深く、合理的な価値観の持ち主ながらも家族に宛てた手紙からはユーモアが感じられ面白い。尊敬すべき軍人であり、よき家庭人であったのですなー。

  • CherryBlue さん

    栗林中将の手紙とアメリカ側の資料から当時の戦局が語られる。栗林中将の家族への目線はあくまでも温かい。また、周囲への配慮も行き渡っている。現在、余り語られる事のない硫黄島の戦いで、こんなにも素晴らしい方が指揮を執られていた事実を残したこの本は、価値あるものと思う。

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人物・団体紹介

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梯久美子

1961年熊本市生まれ。ノンフィクション作家。北海道大学文学部卒業。編集者を経て文筆業に入る。2006年、『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2017年、『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞を受

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