葬られた王朝 古代出雲の謎を解く 新潮文庫

梅原猛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101244143
ISBN 10 : 4101244146
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
383p;16

内容詳細

かつて、スサノオやオオクニヌシの出雲王朝がこの国を支配していた。韓国から渡来したスサノオは人々を苦しめる豪族=ヤマタノオロチを退治し、出雲平野に豊かな王国を築くがやがて衰亡。南九州から東征してきた天孫族に国譲りを迫られる。その出雲王朝の存在を歴史の闇に葬ったのは?『隠された十字架』『水底の歌』に続く3部作の完結篇にして、日本古代史を塗り替える衝撃的論考。

目次 : はじめに 出雲へ/ 第1章 出雲王朝はスサノオから始まった/ 第2章 オオクニヌシ―王朝を繁栄させた大王/ 第3章 考古学が語る出雲王朝/ 第4章 記紀の謎/ おわりに 出雲大社の建造

【著者紹介】
梅原猛 : 1925(大正14)年、宮城県生れ。京大哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長等を歴任。’92(平成4)年、文化功労者。’99年、文化勲章受章。主著に『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)等。縄文時代から近代までを視野におさめ、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する幾多の論考は「梅原日本学」と呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
出雲神話は史実に基づいたものとの著者の論...

投稿日:2012/12/28 (金)

出雲神話は史実に基づいたものとの著者の論旨を展開した大作。400ページ弱とかなり厚い本だが、面白く一気に読める。文献的な解釈だけでなく、84歳の老身にもかかわらず行った遺跡調査、聞き取り調査も踏まえる。著者の考えの当否の判断は容易ではないが、歴史好きにはぜひ勧めたい一冊。

sunrise さん | 京都府 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ さん

    昨年の神無月に出雲神社におまいにいったので、興味津々で読んだ。出雲にある数々の神社と神々との関係、またそれぞれの神社は言わば世襲制でずっと続いているというのが興味深かった。しかし、その後の記述はかなり独断的できちんと第三者にも検証してもらわずに書いておられるのではないかと思われる。各神社の写真に自分も写っているものが多いのも、どうかと思う。

  • やいっち さん

    梅原猛の本は、『水底の歌』など、これまで大半の本は読んできた(「梅原猛著『日本の深層』」など参照)。 同氏の論理の妥当性はともかく、柿本人麻呂への関心を掻き立ててくれたのも、同氏の本。  出雲の王国の存在を強く匂わせる加茂岩倉遺跡(銅鐸)や神庭荒神谷遺跡(銅剣など)は、農道工事で偶然、発見されたという。  近隣などにどんな遺跡が眠っているか、想像が膨らんでならない。 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2011/10/post-ef1e.html 

  • 優希 さん

    面白かったです。出雲神話は素戔嗚尊縁の別の王家の歴史というのに興味を持ちました。歴史的に実現していたら日本古代史を塗り替えていたでしょうね。出雲神話の古代史が現実だったらというのは浪漫ですね。

  • ピンガペンギン さん

    梅原猛の著作を読むのは初めて。大国主(オオナムヂ)が兄弟の神に憎まれて殺されそうになるというところを読んでいて、旧約聖書のヨセフが兄弟に殺されそうになる話を思い出した。朝鮮からの文化と思われる銅鐸の写真と分布図が載っていて、出雲王朝の文化は今の徳島あたりにも及んでいたと推測するとあった。北九州文化の銅剣の分布していたところと銅鐸の分布とで文化圏が違うという考古学の話のところが興味深い。あくまで一説なのだろうけど。古事記で神々が食物を乞うオオゲツヒメは阿波の国のこと。粟→阿波の語源、黍→吉備の語源なのか?

  • NORI さん

    読み友さん紹介本。記紀や風土記などで触れられる古代出雲王朝の位置づけに関する考察。 学術的にどうこういうのはやや厳しめな印象で、「私はこう想像している論」の範疇は出ないかなぁ。読んだ感想としては「そうだったかもしれないし、そうじゃなかったかもしれないね」としか言えない。どちらかと言えば、この説をベースに、あくまで創作物としての「歴史小説」とした方が面白かったかも。「伝説は、あくまで史実に基づいており、こんなことがあったのではないか・・?」という古代ロマン。この発想自体は好きだけどね。なにしろ夢があるし。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品