戦国ブリテン アングロサクソン七王国の王たち 集英社新書

桜井俊彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087213003
ISBN 10 : 4087213005
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

イングランド王国成立前、六世紀後半から一〇世紀前半までの約四〇〇年間。ブリテン島は戦乱の世を迎えていた。アングロサクソン七王国時代だ。激しい抗争が繰り返され、七つの王国は栄枯盛衰の道を辿る。裏切りと策略が飛び交う中、問われる王の決断…。本書では、七王国時代を生きた八人の王の生涯を読み解く。最初にキリスト教に改宗したエゼルベルト王や、イングランド王国の礎を築いたアルフレッド大王といった個性豊かな王の生き様を通じて、英国史の出発点が明らかになる。

目次 : プロローグ やってきた刺客/ 1 フランクの圧力をかわし、七王国に号令―エゼルベルト(ケント王国)/ 2 奥さんに尻を叩かれながら、覇王―レドワルド(イーストアングリア王国)/ 3 もしも、確かさを約束してくれるのなら…―エドウィン(ノーサンブリア王国)/ 4 覇王になれなかった異教の王―ペンダ(マーシア王国)/ 5 シャルルマーニュと渡り合った「アングル人の王」―オッファ(マーシア王国)/ 6 ライバルを制し、新たな戦いの時代へ―エグバート(ウェセックス王国)/ 7 無数の矢を射られ、ハリネズミのようになって殉教―セント・エドモンド(イーストアングリア王国)/ 8 デーンを叩き、イングランド王国の土台を創った末っ子王―アルフレッド(ウェセックス王国)/ エピローグ 七王国時代と『指輪物語』

【著者紹介】
桜井俊彰 : 1952年、東京都生まれ。歴史家、エッセイスト。1975年、國學院大學文学部史学科卒業。1997年、ロンドン大学ユニバシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)史学科大学院中世学専攻修士課程(M.A. in Medieval Studies)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    世界史でノルマン・コンクエストは教わるが、それ以前の日本なら飛鳥時代から平安前期に相当する歴史はほとんど知られていない。日本人に最も縁遠い時代を知ることのできる概説書が出たのは嬉しいが、改めて当時の複雑怪奇さを思い知る。国名も人名もそっくりなのが頻出し、欲にまみれた裏切りと殺し合いが続く戦乱期だったのだ。そこに知性と忍耐を備え、戦争に勝ち国威を高めた8人の王を通じて英国史の初期が見えてくる。力だけが正義の世界で必死で戦った王たちに比べ、国際的な戦乱や宗教対立が絶えない現代人はどれだけ進歩したと言えるのか。

  • よっち さん

    イングランド王国成立前のアングロサクソン七王国時代。その栄枯盛衰の道を辿った7つの国々と、8人の国王の波瀾万丈な生涯から英国史の出発点を探る一冊。6世紀後半から10世紀前半までの約400年間、最初にキリスト教に改宗したエゼルベルト王や、イングランド王国の礎を築いたアルフレッド大王といった個性豊かな王の生き様から、分裂状態にあった英国がどのような経緯で統一国家という形に向かっていったのかを解説していて、フランクやデーン人などの外圧に脅かされる中、波瀾万丈な人生を送った王たちの生き様がなかなか面白かったです。

  • ようはん さん

    古代ローマ支配の崩壊後に生じたイングランドの七王国による群雄割拠の時代がテーマ。諸王国から入れ替わり立ち替わりに覇王が登場した前半から強大な異民族であるヴァイキングとの死闘と統一へ向かう後半への流れは古代中国の春秋戦国時代から漢帝国登場までの流れを思わせる。

  • さとうしん さん

    イングランド七王国時代の覇王たちの物語。覇王の事跡は晋の文公など中国の春秋時代の覇者たちを思わせるところがあり、またイングランドにも「春秋の筆法」めいたものがあったようである。タイトルは『戦国ブリテン』よりも『春秋ブリテン』の方がふさわしい気がする。内容自体は本書の著者による『イングランド王国前史』と重なる部分が多い

  • bapaksejahtera さん

    英国留学等に関する読み物を出した謂わば在野歴史家の著者が、留学後世に問うた英国古代史入門書の一冊。砕けた文章で、知識の乏しい読者向けとして読み易く、お陰でこの時代のブリテンについて漠然と乍ら概観する事が出来たように思う。圧倒的な文化と軍事力量を有するローマの去った後、西方ゲルマン人の侵略からアングロサクソン7王国が成立。本書は6〜9世紀の推移を述べると共にその後半のバイキングの侵略で終わる。我が国と同じ島国乍ら厳しい歴史だ。デーン人の軍事力の理由やDNA調査から判る尚国民に色濃く残るケルトの血脈は興味深い

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