無名草子 新潮日本古典集成

桑原博史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106208386
ISBN 10 : 4106208385
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
165p;20

内容詳細

『源氏物語』に登場する架空の女性を論じ、小野小町や清少納言など実在の女性を語る。女性の理想的な生き方を求める中世初期の異色評論。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    冒頭は「八十余り三歳の春秋」に始まるが、この御年83歳の女性が語り手である。『無名草子』の作者は、概ね俊成卿女とされているのだが、そうするとこの作品の成立時は30歳くらいであったようだ。つまり、83歳云々を含めて、偶然に邂逅した詫び住まいの女性たちとの談義もまた虚構なのであろう。解説によれば、それは男物語たる『大鏡』を模したものであるとのこと。さて、その内容だが、『源氏物語』の論評にはじまり、歌人論へと展開してゆく。女性歌人の筆頭に小野小町を挙げているのが興味深いが、『袋草紙』を引き、晩年の落魄した⇒

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