医師の不足と過剰 医療格差を医師の数から考える

桐野高明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130530286
ISBN 10 : 4130530283
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;19

内容詳細

「医師不足」は本当か?医師養成の歴史をたどり、確かなデータに基づいて医師数とその分布を分析。誰もが質の高い医療を受けられる、あるべき未来を展望する。

目次 : 第1章 医学部はなぜ人気があるのか(スティーブ・ジョブズの演説/ 難関の医学部 ほか)/ 第2章 医師はどのように養成されてきたのか(不思議な医師の年齢別分布図/ 軍医養成のインパクト ほか)/ 第3章 医師の数はどう決まるのか―医師数のマクロ的側面(職業人としての医師の一生/ 医師の養成と医師の総数について ほか)/ 第4章 医師の分布は均一なのか―医師数のミクロ的問題(フライング・ドクター/ 医療へのバリアー ほか)/ 第5章 医師数の問題をいかに解決するのか(実証的データに基づく医師数のコントロール/ 医師数の問題で今何が重要か ほか)

【著者紹介】
桐野高明 : 1946年佐賀県生まれ。1972年東京大学医学部卒業。1980年米国国立衛生研究所に留学。帝京大学医学部脳神経外科講師。同助教授を経て、1992年東京大学医学部脳神経外科教授。1999‐2003年東京大学大学院医学系研究科長・医学部長。2003年東京大学副学長。2008年国立国際医療研究センター総長、国立病院機構理事長。現在、佐賀県医療センター好生館理事長。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • teddy11015544 さん

    さすが桐野先生ですね。冷徹な目で見ている。でも最後のところはデータが足りない、ということでしょう。医師の動向は経済と同じように感情に支配されている。

  • mitam さん

    医師が足りてるのか足りてないのか、一口で言うことが難しいことを簡潔に解説。戦後日本では1961年の国民皆保険制度導入後は医師不足が叫ばれ、1980年〜2008年は緊縮財政を背景に過剰論が唱えられた。2008年以降は医療の質を改革する時期。地域ごとの偏在の解消は一貫した課題で、地方中小都市がもっとも割を食っている。専門分化の弊害を解消するために導入された総合診療医制度が光となるか。

  • 私的読書メモ3328 さん

    うーん。表題の問題について、よくまとまった論文ーーです。本当にただそのとおりの本で、非常に真面目一辺倒といいますか、自身の主張や思想を前面に出した辟易させられるような論文もどきに爪垢煎じて呑ませたくはなりますが、特に新規な提案や鋭い視点などは見られず、本当に現状を淡々と記した論文で、これはこれで物足りなさが凄いですね。

  • Noriko S さん

    医師は不足しているのか、将来は過剰となるのかを医師の立場から粛々と述べている。歯科医や公認会計士、法科大学院の失敗から学び、次の手を打たなくてはいけないと書いてある。 @医師の数を増やしても地理的偏在や診療科の偏在の問題は解決されないA数の増加は簡単だが、削減は困難B養成するにしても削減するにしてもタイムラグ(10年)がある、と言うことは全くその通りで、今更言うことなのかを感じた。 それよりも興味深かったのは医師の一生と言うことで、性別に関わらず70代までは半数以上の医師が診療を続けると言うこと。

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