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平治の乱の謎を解く 頼朝が暴いた「完全犯罪」 文春新書

桃崎有一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614059
ISBN 10 : 4166614053
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

後白河上皇の最側近として政治を動かしていた信西が死に、源義朝・頼朝親子は敗れて「反逆者」とされ、平清盛が台頭、武士の世への大転換につながっていく―。だが、この平治の乱には多くの謎が残されている。「事件」はいかに「解決」するか?歴史研究の醍醐味をお届けする。

目次 : プロローグ―平治の乱に秘められた完全犯罪(平治の乱の主な舞台と京都/ 平治の乱の主な関係人物)/ 事実経過編(真相解明を妨げるもの/ 三条殿襲撃事件/ 二条天皇脱出作戦/ 京都合戦/ 二条派失脚事件)/ 全容究明編(保元の乱の恩賞問題と源義朝/ 先行学説の弱点と突破口/ 二条天皇黒幕説の論理的証明/ 源頼朝の証言と三条殿襲撃の「王命」/ 「信西謀反」の真相と守覚擁立計画/ 残された謎―信西・清盛・後白河の動向)/ 最終決着編(二条の勝利と後白河の逆転勝利/ 乱の記念碑―新日吉・新熊野・法住寺殿/ 孤立する二条の死と平清盛の覇権/ 乱の清算―「朝の大将軍」の鎌倉幕府)/ エピローグ―平治の乱の新たな全貌

【著者紹介】
桃崎有一郎著 : 1978年、東京都生まれ。歴史学者。武蔵大学人文学部教授。2001年、慶應義塾大学文学部卒業。2007年、同大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。古代・中世の礼制度や法制度、政治との関係などを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 六点

    Kindleにて読了。 タイトルだけ見たら実証的歴史学とは相容れない陰謀論の本と思える。が、内容は極めて真面目な論考で、興味深いものだった。平治の乱は二条帝による後白河法皇に対するクーデターであったことを論証していく過程は、知的刺激に満ちている。

  • 岡本 正行

     驚きと自らの不勉強を恥じつつ読み終えた。源頼朝が摂関家の藤原兼家に父源義人もが、なぜ平治の乱で闘ったのか、二条天皇の命であると語ったとの記録が残っていると知った。悪し様に言われている藤原信頼とともに二条天皇の父である後白河上皇や武家の有力者である平清盛を相手に闘って敗れた。その理由、なんとなく腑に落ちる。頼朝にとって、少年期であったとは云え、父義朝の心中、察したことであろう。歴史とは面白い。天皇に責任を取らせられない。その哀しさが頼朝にある。日本の歴史、先の大戦決行の原因、決定と責任、日本の歴史なのだ。

  • kokada_jnet

    この著書の本は、ほとんど楽しく読んできたが…。大手版元からの新書で、ここまでクセが強い本も珍しい。奇書として終わるのか、それとも、この本の説が有力な説として残るのか。いずれだろうか。

  • 南北

    平治の乱は保元の乱の陰に隠れていることや一次資料が少ないことから定説と呼べるような学説は提示されてこなかった。本書では平治の乱の「黒幕」を明らかにすることで事件の全容を明らかにしようとしている。ミステリ風に書かれているので少しずつ真相が明らかになる点は面白かった。本書を読んで改めて思ったのは皇室の歴史が皇位継承争いの歴史という側面を持っていること、天皇の親政も上皇の院政も適切な家臣がいなければ成り立たないことである。350ページ近い新書はとても読み応えがあった。

  • MUNEKAZ

    読み物としてはめっちゃ面白い。下世話な煽りと地道な実証が混じるいかにも桃崎先生といった感じ。過去には先行研究を見ないと豪語されたこともあったが、本書では河内祥輔氏や元木泰雄氏、古澤直人氏らの研究を批判的に引用している(元木氏の藤原信頼に対する見方には疑問だったで、著者の突っ込みは至極納得)。ただまぁ著者の言う二条天皇黒幕説もどうなんだろ。「天皇の犯罪だから証拠は隠滅された」とか言われると急に胡散臭いというか。二条天皇に注目したのは流石と思うけど。鍵となる頼朝の発言も、父を無理に擁護しただけじゃないかな。

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