Dの遺言

柴田哲孝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396635350
ISBN 10 : 4396635354
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
359p;20

内容詳細

戦時中、軍需省の要請により立法化され、それに基づき皇室からも供出されたダイヤモンドがあった。その量、32万カラット。戦後は日銀に保管されていたが、その内20万カラットが占領のどさくさの中に消失。GHQのアメリカ軍将校が盗み出したとも、日本の政権運用資金に使われたとも言われていた。東大教授にして歴史作家・浅野迦羅守は、戦後の特務機関・亜細亜産業に勤めていた曽祖父たちから、消えたダイヤの在り処を示す暗号文の遺言書を託された。しかし、捜索を開始するや何者かからの脅迫を受け、やがて敵の襲撃が…。

【著者紹介】
柴田哲孝 : 1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。1986〜88年にはパリ〜ダカールラリーに参戦。2006年『下山事件 最後の証言』(祥伝社文庫)で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年『TENGU』(祥伝社文庫)で第9回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • タックン さん

    (Mの暗号)の続編。前回は金塊だったけど今回はダイヤモンド探し。柴田氏は下山事件をはじめ戦中・戦後の混乱期の話がライフワークなだけに消えたダイヤモンドを巡る探検・謎解きはそれなりに面白かった。暗号を含め戦中・戦後史の薀蓄は難しい。でもやっぱなぜ今頃になって?って感じはあるし、そこにフリーメーソンが関与してるなんてどこまで信ぴょう性があるのか?それより4人の出目とキャラが面白かった。最後のダイヤモンドをミャンマーに返還したシーンはあっぱれ。

  • キムチ さん

    柴田センセのライフワークともいえる「戦後黒幕事件」を暴いていくシリーズ・・メチャ面白い。虚実ないまぜと知りつつ、わくわくして読み進む。日銀金庫の♢、GHQによる強奪、亜細亜産業はどこへ秘匿したのか?⇒暗号解説が幕を開けるのだが「歴史作家・浅野教授』のキャラが嫌じゃなく、正宗・菊千代・伊万里(大時代めく名前も面白い)後半はエンタメの様で久しぶりに息もつかずに読了。清和源氏・箱根土産 絡繰箱 温泉と山に沈むダム湖、ツキノワグマ、うっそうとした絶壁を下って登る〜映像が浮かんで、下手なドラマよりよっぽど楽しめた。

  • タイ子 さん

    これって「Mの暗号」の続編だったのね、ってことに読み始めて気が付いた。前作は未読だけど読み進めていくうちにちゃんとわかるようになってくるのが作家の腕? 戦後日銀の金庫から忽然と消えた20万カラット、800億円のダイヤモンド。それに関わったとされる末裔の4人の男女がダイヤの行方を求めて暗号を解読しながら探すというストーリー。それを横取りしようと彼らの周りを暗躍する謎の人物。絵に書いたようなトレジャーハンター物語です。 ダイヤが何故日銀の金庫にあるのか?それら史実を取り混ぜているところに面白さが倍増!

  • yukision さん

    「Mの暗号」の続編。随分前に読んだので忘れている部分も多かったが読み進めるうちに世界観がよみがえってきた。今回の宝探しは戦後のどさくさで消えたダイヤモンド。実在の人物や実際の事件が描かれているのでどこまでが史実なのか気になるところ。宝を示す暗号も最初から自分には解けないと流し読みしたが,自分で解けたら楽しそう。

  • 背古巣 さん

    すっきりしない!面白くは読めたんだけど…。この作品は戦中戦後の史実に基づいて書かれているのでしょうか。どこまでが事実で、どこまでフィクションか判らないですが、とても興味深く読めました。けど、伊万里の出自のことや、敵役のメンバーについてもう少し詳しくあってもよかったのではと思います。題材が非常に興味深いものだっただけに、ちょっと残念ですね。終盤は先を知りたくてものすごいスピードでの読書となりました。

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人物・団体紹介

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柴田哲孝

1957年東京生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)、’07年『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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