アメリカン・ナルシス メルヴィルからミルハウザーまで

柴田元幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130801072
ISBN 10 : 4130801074
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
264p;21

内容詳細

自己をめぐる文学的想像力に読む、アメリカ文学のもうひとつの系譜。第27回サントリー学芸賞受賞図書。

目次 : 1(『白鯨』あるいは怒れるナルシス/ ポオあるいは怖れるナルシス/ 都市のナルシス―「群衆の人」論/ ハックの中の社会―『ハックルベリー・フィンの冒険』論/ 欲望のダブルバインド―『シスター・キャリー』論)/ 2(ピアニストを撃て!―物語としてのアメリカ/ アメリカ文学と帝国主義/ ジャメイカ・キンケイドの『小さな場所』第一章を教えることについて)/ 3(贋金と写真―『舞踏会へ向かう三人の農夫』論/ ポール・オースターの街/ 所有と快楽―スティーヴ・エリクソン『Xのアーチ』について/ ケーキを食べた男/ スイート・ホーム・シカゴ―スチュアート・ダイベックの世界/ 驚異とアイロニー―スティーヴン・ミルハウザーの世界)/ ナルシスその後

【著者紹介】
柴田元幸 : 文芸誌『MONKEY』、英語文芸誌Monkey Business責任編集。翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 踊る猫 さん

    生々しい「私は何者だ」というアイデンティティをめぐる問いも柴田元幸にかかればここまでスマートになってしまう。それでいて制度化されたステレオタイプな読みに淫する/堕するのではなく、鮮やかな手付きでテクストの中から細部を取り出し説得力ある議論を展開する。読みながら私も「私は何者だ」という問いについて考えざるをえなかった。自分はここにいる自分でそれがすべてだとする自己愛。だがその自己愛は自分を他者として見つめる過程から生まれるのではないか。ならば自己と他者の分裂を生きなくてはならずゆえに「生きづらさ」が生じうる

  • メセニ さん

    『白鯨』に始まりミルハウザー以降まで連なる"ナルシス神話"としてのアメリカ文学。その系譜を”文学者”柴田元幸が読み解く。本書は19世紀アメリカ文学、アメリカ論、現代アメリカ作家の三部からなり、いずれも、自己をめぐる文学という側面から考察される。例えばエイハブ船長のような人物からエイミー・ベンダーのような現代作家の作品に至るまで、一繋ぎに論じられるとは考えもしなかったが、補助線が引かれることで、意外にその血縁関係が浮かび上がる。自らの読書体験の中で意識してこなかった部分のピースが不意に埋まるテキストだった。

  • mi さん

    アメリカ文学論文集。最愛のスティーヴン・ミルハウザーの1番すきな『雪人間』のあの「……」への言及に驚喜する。

  • 水紗枝荒葉 さん

    既存の構図に頼らず作品ごとに適切な見立てを提示する能力がずば抜けている。作品の読みが上手すぎる。またその読みを明晰に描く文章力も兼ね備えている。無敵か? 翻訳者としての柴田元幸しか知らない人に是非読んで欲しい、研究者・柴田元幸の論文集。

  • チェコ さん

    ハックルベリーフィンをもう一度読みたいのと、トランプについて。

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