シティポップとは何か

柴崎祐二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309291604
ISBN 10 : 4309291600
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
四六判 / 344ページ

内容詳細

国内外で空前のブームに湧くシティポップ。それはどんな音楽/文化現象なのか? リバイバルの理由は? 隠れ潜む問題とは? 充実のゲスト寄稿も交え、あらゆる角度から紐解く決定版論考!

[目次]
はじめに

第1章 シティポップ概説
1-1 シティポップのあらまし
1-2 シティポップの黄金時代:1980年代
1-3 シティポップの衰退と展開

第2章 シティポップという「物語」
2-1 編纂されるシティポップのルーツ
2-2 シティポップにおけるはっぴいえんどの重力圏
2-3 シティポップ(ス)と「脱政治」のポリティクス

補論1 はっぴいえんどのシティポップへの影響を風景論を通して考える――岸野雄一

第3章 シティポップの再興
3-1 国内におけるシティポップス再評価への道程
3-2 ネオシティポップとは何か

第4章 グローバル化するシティポップ
4-1 海外からの発見
4-2 アジアとシティポップ

補論2 〈再発見〉はどこから来たか?:海外シティポップ・ファンダムのルーツと現在地――モーリッツ・ソメ+加藤賢

補論3 [インタビュー]韓国のシティポップブーム解説――長谷川陽平(聞き手:柴崎祐二)

第5章 シティポップの行方
5-1 シティポップブームはどこに向かうのか
5-2 シティポップの可能性

あとがき

主要参考文献


《著書》
柴崎 祐二(シバサキ ユウジ)
1983年埼玉県生まれ。音楽ディレクター、評論家。著書に『ミュージック・ゴーズ・オン〜最新音楽生活考』、編共著に『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド』などがある。

岸野 雄一(キシノ ユウイチ)
1963年東京都生まれ。勉強家(スタディスト)。美学校音楽学科主任。音楽レーベル〈Out One Disc〉主宰。俳優、音楽家、著述家など、多岐にわたり活動する。

モーリッツ・ソメ(ソメ,モーリッツ)
1980年ドイツ・デュースブルク市生まれ。専門は日本学。スイス・フリブール大学文学部多言語研究センター情報文書センター長・図書館長。

加藤 賢(カトウ ケン)
1993年愛知県生まれ。専門はポピュラー音楽研究、都市論。早稲田大学教育学部卒業、大阪大学文学研究科博士後期課程在籍中。日本学術振興会特別研究員(DC2)。

長谷川 陽平(ハセガワ ヨウヘイ)
1971年東京都生まれ。ギタリスト、DJ、プロデューサー。1995年に渡韓し、以来、韓国を拠点に音楽活動を行う。2009年より「チャン・ギハと顔たち」に参加。著書に『大韓ロック探訪記』など。

【著者紹介】
柴崎祐二 : 1983年、埼玉県生まれ。音楽ディレクター、評論家。2006年よりレコード業界にてプロモーションや制作に携わり、多くのアーティストのA&Rを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しゅん さん

    「シティポップ」という言葉の発生から展開、再浮上を検討する。オルタナティブとして誕生したものがメジャーになり、衰退してノスタルジーとなる。あらゆる事象に共通するこの時間的展開を概観しつつ、北米からの評価の重なった現在の状況を整理する。アジア諸国の「シティポップ風」音楽が、日本からの影響ではなくそれぞれの国の状況から発生したことを指摘する論は、具体的な作家名が多出していて説得的。補論も収録されており、風景論映画とはっぴいえんどを繋げて、シティポップの見えない顔を浮かべようとする岸野雄一の論には刺激された。

  • MASA123 さん

    あまり共感できず・・・最近、この手の音楽を好きになった人に向けての情報発信ということかな。

  • つまみ食い さん

    ほぼ学術書。シティポップの厳格な定義を求めるというより、その歴史と今日的な広がりを丹念にたどることでシティポップだけでなくポピュラー音楽の性質に関する研究にもなっている。

  • Sherlock Holmis さん

    シティポップというそれ自体が世俗的物質主義的価値観やカジュアルさを指向してきた分野に対し、終始衒学的ともいえるアカデミックな態度で臨むのは本物の野心の賜物なのか、或いはもしやツッコミ待ちの壮大なギャグなのか、、本の中では現代シティポップリスナーの心象も分析されているが、この手の音楽を聴くことで「かつて憧れ、しかし結局叶わなかった未来への追想」が喚起されている、的な記述があったのには切なさを感じた。まあ難しいことを考えても考えなくても、ディスクガイド的な読み方をするだけで十分楽しめる。

  • くらーく さん

    別に気にしないで聞いていたけど、あれはシティポップだったのですね。ただ、ほとんどの楽曲が就職した後だったので、CMで流れていたところ以外は曲が分からない。まあ、忙しかったからなあ。 で、今、シティポップが評価されているんだってか。ちょっと時代に先んじていたのだねえ。ここで描かれている方々もお亡くなりになっている方もいるし、存命でも高齢ですよね。30年以上前を振り返って、いまどんな気持ちなんだろうなあ。 それにしても、中原めいこさんは今どうしているのかなあ。壊れたピアノは名曲だな、個人的に。

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柴崎祐二

音楽ディレクター/評論家。1983年埼玉県生まれ。2006年よりレコード業界で制作/宣伝を担当し、多くの作品のA&Rを務める。現在はフリーのディレクターとして音楽制作に携わる他、評論家としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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