「想定外」の罠 大震災と原発 文春文庫

柳田邦男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167900618
ISBN 10 : 4167900610
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
追加情報
:
387p;16

内容詳細

なぜ「想定外」という免罪符がまかり通る日本になったのか?福島第一原発の事故調査・検証委員も務めた著者が、50年にわたり、あらゆる被災地を歩き、見て、分析しつづけた警鐘の集大成。広島・長崎の原爆から、チェルノブイル、スリーマイル、東海村臨界事故、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震まで。

目次 : 第1章 絶対安全神話の崩壊―東日本大震災からの警鐘/ 第2章 放射能が世界にバラまかれた日―チェルノブイリからの警鐘/ 第3章 炉心溶融―スリーマイル島からの警鐘/ 第4章 臨界事故―東海村からの警鐘/ 第5章 原爆被災の記録―広島からの警鐘/ 第6章 防災の思想とは何か―災害王国からの警鐘/ 第7章 大災害は必ず「常識」を覆す―阪神・淡路大震災からの警鐘/ 第8章 復興へ希望の灯―新潟県中越地震・スマトラ沖大地震からの警鐘

【著者紹介】
柳田邦男 : 1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。72年「マッハの恐怖」で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年「ガン回廊の朝」で第1回講談社ノンフィクション賞、85年「撃墜」他でボーン・上田記念国際記者賞、95年「犠牲(サクリファイス)」などで第43回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • り こ む ん さん

    「想定外」と言えば、許されると思うなよ!っとガツンッときた一冊。よくよく考える…と、言うより、自信過剰からくる想像力の欠落が引き起こされた事柄が、数多い事に気づかされる。完全無欠な人間が居ないのだから、完全無欠なシステム、構造物なんて有るわけがない。だから、二重三重バックアップ体制が必要であり、それを上回った時にどう行動するかを、日々、考えて、おかなけるばならない事をひしひしと感じだ。

  • masa さん

    災害や事故が起こる度に繰り返される「想定外」というフレーズは聞き飽きた感さえある。福島原発の「想定される」危険性を訴えていた識者の指摘は一体何処へ霧散したのか?「起こる可能性があるものは、必ず起こる」という掟に我々は今一度、真摯に取り組むべきだと痛感した。著者自ら現地に赴き提言してきた過去の災害・事故事例も示唆に富む。防災が守備するものは限定的と割り切って、「想定される」被害を割愛しない覚悟を持たねばならないと感じた。16100

  • kinkin さん

    3.11で使い倒された「想定外」という言葉。これからの時代、この言葉が免罪符としてまかり通るのかを、著者は指摘する。原発のメルトダウンも 「想定外」という言葉で済まされていることが恐い。津波に対する防護壁を高くする、建屋を補強する、それがこれからまた発生するであろう大地震に対して本当に想定されたものなのか、過去の原子力に関連する事故の教訓が活かされているのか、もう一度考え直したい。

  • KEI さん

    事故や災害の問題をライフワークとしている著者の長年積み重ねてきた事を纏めた一冊。東日本大震災で多用された「想定外」は、本当に想定外だったのか?過去の事実を確率論で消し去って、培ってきた国家の脆さを再認識させられた。想定外という線引きは、想定外以上の事が起きた場合の対策すら考える事もしない、大事故、大被害の陰には小さい辺縁事故から起こる事もある等、自分の生活に置き換えても学ぶべき事が多かった。かなりハードな読書だったが、読んで良かった。

  • かわくん さん

    東日本大震災と福島第1原発の事故をはじめ、著者がライフワークとしてきた災害や大事故についての論考をまとめた。「想定外」とは想像力の欠如というよりも想像の放棄ということを訴えている。特に、広島の原爆について取材した経験から、原発事故については厳しい見方をしている。経済や効率を優先した結果、安全、安心、健康といった人間の暮らしに必要なものへの配慮がなされていない。また被災した人たちへのケアの必要性にも言及している。現場を知るジャーナリストならではの本だ。

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人物・団体紹介

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柳田邦男

1936年、栃木県生まれ。NHK記者を経てノンフィクション作家に。1972年『マッハの恐怖』で大宅壮一ノンフィクション賞、1995年『犠牲 わが息子・脳死の11日』などで菊池寛賞を受賞。2000年頃から絵本の深い可能性に注目して、全国各地で絵本の普及活動に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行され

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