故郷七十年 講談社学術文庫

柳田國男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062923934
ISBN 10 : 4062923939
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
512p;15

内容詳細

昭和三十二年(一九五七)、齢八十をこえて神戸新聞社に回顧談を求められた碩学はこう述べた。「それは単なる郷愁や回顧の物語に終るものでないことをお約束しておきたい」。故郷播州と利根川のほとり、親族や官途のこと、詩文から民俗学へ…。その言葉に違わず、比類ない自己形成の物語が残された。近代日本人の自伝の白眉。

目次 : 母の思い出に/ 故郷を離れたころ/ 私の生家/ 布川時代/ 辻川の話/ 兄弟のこと/ 文学の思い出/ 学生生活/ 官界に入って/ 柳田家のこと/ 交友録/ 私の学問/ 筆をおくに臨みて/ 故郷七十年拾遺

【著者紹介】
柳田国男 : 日本民俗学の創始者(1875〜1962)。兵庫県神東郡田原村辻川(現神崎郡福崎町)に生まれ、幼少期を茨城県布川、千葉県布佐で過ごす。東京帝大法科大学政治科卒業後、農商務省に入省。諸官を歴任したのち貴族院書記官長を最後に官界を辞す。朝日新聞社客員、論説委員。国際連盟委任統治委員会委員としてジュネーブ在勤。1910年郷土会を結成、1913年『郷土研究』を発行。1951年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kawa さん

    民族学者と高名な著者。晩年の聞き書きをまとめた作品で話題はあちこちに飛び、ラジオ朗読だったこともありで集中できなかった。島崎藤村や田山花袋と親しかった由、彼らの名作の意外な裏事実が明らかになったりが興味深い。他にも、筆者と我が町の因縁や、親戚付き合いの約束事等、パーツ・パーツで耳をそばだてることがあったので、チャンスがあれば書籍で再読して見たい。(NHKラジオ「朗読」全25回にて)

  • ばんだねいっぺい さん

    実におもしろく興味深い一冊。柳田さんの目で見る世界が民俗学になったんだと理解できる。沖縄のユタの話など、いろいろとそうかという話が満載だ。

  • 入江 さん

    前半、明治大正時代の記述から文化の側面を知れて面白い。だが、次第に好々爺が自慢話&上から目線で攻めてくる印象。いや、本当に偉大な人なんだけど、そこは民族学から攻めてほしかった。赤飯を食べるのは、古代の稲作文化を尊重するためというのは面白い。だけど、田山花袋の「蒲団」にダメ出ししてやったぜとか、芥川龍之介の「河童」も私がいたから書けたような言い方、なんだかなぁ。

  • てれまこし さん

    痒い所に手が届かない自伝だ。口述筆記のせいか話がとぶし、意図がよくわからん部分もある。しかも、橋川文三が指摘してるように、もう少し知りたいというような肝心なところは、わざとと思われるくらいだんまりを決め込んでいる。少年時代の経験と民俗学のつながりは有名だが、やや後知恵っぽい。文学との関わりについては面白い裏話もあるようだが、政治的活動や思想の部分は肩透かしを食らわされる。早稲田での教え子に大山郁夫がいたり、内田良平から古書をもらった話が出てくるが、左翼とも右翼とも距離を取りながら付き合ってただけなのか。

  • たぬき さん

    「その美しい珠をそうっと覗いたとき、フーッと興奮してしまって、何ともいえない妙な気持になって、どうしてそうしたのか今でもわからないが、私はしゃがんだまま、よく晴れた青い空を見上げたのだった。するとお星様が見えるのだ。今も鮮やかに覚えているが、じつに澄み切った青い空で、そこにたしかに数十の星を見たのである。(略)そんなぼんやりした気分になっているその時に、突然高い空でヒヨドリがピーッと鳴いて通った。(略)あの時にヒヨドリが鳴かなかったら、私はあのまま気が変になっていたんじゃないかと思うのである。(p56)」

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