基本情報
内容詳細
かつてない表情をたたえる木喰仏に一目で魅入られた著者の情熱が、上人が生地に書き残した記録の発見という僥倖を呼び、後半生をかけた五千里にも及ぶ廻国修行で千躰以上の仏躯を刻んだという、江戸後期の知られざる行者の想像を絶する生涯の全貌が明らかに。全国各地で忘れられていた多くの木喰仏が発掘される調査の過程が、後の民藝運動の礎となった記念碑的研究の書が初文庫化。
目次 : 木喰上人発見の縁起/ 木喰上人略伝/ 上人の日本廻国/ 初期の供養仏/ 日州国分寺に於ける上人の大業/ 長州に於ける上人の遺作/ 四国中之庄木喰仏/ 故郷丸畑に於ける上人の彫刻/ 越後に於ける晩年の遺業/ 丹波に於ける木喰仏〔ほか〕
【著者紹介】
柳宗悦 : 1889・3・21〜1961・5・3。思想家、民藝運動唱導者。東京生まれ。1907年、学習院高等科に入学し、鈴木大拙、西田幾多郎らに学ぶ。10年、武者小路実篤、志賀直哉らと同人雑誌「白樺」を創刊し、東京帝国大学哲学科への入学と相前後して宗教学、文学、芸術、自然科学など幅広い分野の論文を旺盛に発表。16年、浅川伯教、巧兄弟を識って朝鮮の芸術への関心が高まり、24年、京城に「朝鮮民族美術館」を開設。同年正月に偶然木喰仏と出会い木喰上人の研究を発願、濱田庄司や河井寛次郎との調査旅行のなかで「民藝」という概念が生まれる。36年、「日本民藝館」が開館し、初代会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ryohjin さん
読了日:2022/04/26
すばる さん
読了日:2018/08/12
うしろや さん
読了日:2025/05/24
Yoshi さん
読了日:2025/06/02
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人物・団体紹介
柳宗悦
1889年東京生まれ。1961年逝去。著書に『朝鮮とその芸術』『陶磁器の美』『宗教の理解』『木喰上人作彫刻』『信と美』『工芸美論』『初期大津絵』『琉球の織物』『柳宗悦選集』(全10巻)『民藝図鑑』(全3巻)他多数
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