木喰上人 講談社文芸文庫

柳宗悦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062903738
ISBN 10 : 4062903733
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
397p;15

内容詳細

かつてない表情をたたえる木喰仏に一目で魅入られた著者の情熱が、上人が生地に書き残した記録の発見という僥倖を呼び、後半生をかけた五千里にも及ぶ廻国修行で千躰以上の仏躯を刻んだという、江戸後期の知られざる行者の想像を絶する生涯の全貌が明らかに。全国各地で忘れられていた多くの木喰仏が発掘される調査の過程が、後の民藝運動の礎となった記念碑的研究の書が初文庫化。

目次 : 木喰上人発見の縁起/ 木喰上人略伝/ 上人の日本廻国/ 初期の供養仏/ 日州国分寺に於ける上人の大業/ 長州に於ける上人の遺作/ 四国中之庄木喰仏/ 故郷丸畑に於ける上人の彫刻/ 越後に於ける晩年の遺業/ 丹波に於ける木喰仏〔ほか〕

【著者紹介】
柳宗悦 : 1889・3・21〜1961・5・3。思想家、民藝運動唱導者。東京生まれ。1907年、学習院高等科に入学し、鈴木大拙、西田幾多郎らに学ぶ。10年、武者小路実篤、志賀直哉らと同人雑誌「白樺」を創刊し、東京帝国大学哲学科への入学と相前後して宗教学、文学、芸術、自然科学など幅広い分野の論文を旺盛に発表。16年、浅川伯教、巧兄弟を識って朝鮮の芸術への関心が高まり、24年、京城に「朝鮮民族美術館」を開設。同年正月に偶然木喰仏と出会い木喰上人の研究を発願、濱田庄司や河井寛次郎との調査旅行のなかで「民藝」という概念が生まれる。36年、「日本民藝館」が開館し、初代会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ryohjin さん

    世間から忘れられていた木喰仏を発見し世に出した柳宗悦の本。木喰仏との出会いから、その後の調査で発見された仏像や資料をもとに、著者の想像力も加えて江戸時代の木喰上人の姿が立ち現れます。90年を超える生涯を北海道から九州まで、千以上の仏像をきざみながら廻国した木喰上人に惹かれつつ、その姿を熱く追う柳宗悦にも心動かされます。上人の残した和歌も紹介されていますが、庶民に向けたまなざしに味わいがあります。美しく作るということから解放され、無心に作られた仏像には、上人の独創的な美が現れているように感じました。

  • すばる さん

    日本民藝館で見つけた本。口絵の写真で初めて木喰仏を知り、今まで知らなかったことを後悔した。その魅力はもちろんのことだが、埋もれていた木喰仏に光をあてた柳宗悦の功績は計り知れない。地元の住民にさえ忘れられ、埃をかぶった木喰仏を見つけたときの喜びはいかばかりであったろうか。人は情熱によって動く。柳宗悦の情熱に感動した。

  • うしろや さん

    仏像彫った人で円空の次はと言われたら出てくる木喰。円空より丁寧に彫ってる笑。今一つ認知度は低い。私も実物は見たことない。沖縄除いて国内ほぼ回ってるみたいだけど。93歳まで生きてるし。著者は柳宗悦。殺されたそうえつではない、むねよし。民藝の発明者笑 芸術作品とはいわない、人が作ったものに光を当てた人のようだ。だから一連の妙な仏像、木喰が作ったものを探し回った。ようがんばりはった、木喰も宗悦も。

  • Yoshi さん

    柳宗悦の木喰仏の発見における文章。 円空仏もだが木喰仏ときてこの手の一風かわった仏を掘る人はまだいる気がするのだが、発見に至っていないのは今では権威がないからかそれとも本当にいないのか等と空想を巡らせてしまう。 民藝運動後に見つかるそういったものがあると面白いのになと思いながら眺めていた。

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柳宗悦

1889年東京生まれ。1961年逝去。著書に『朝鮮とその芸術』『陶磁器の美』『宗教の理解』『木喰上人作彫刻』『信と美』『工芸美論』『初期大津絵』『琉球の織物』『柳宗悦選集』(全10巻)『民藝図鑑』(全3巻)他多数

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