人魚姫の町 講談社・文学の扉

柏葉幸子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065332429
ISBN 10 : 4065332427
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
144p;22

内容詳細

東日本大震災から九年。当時岩手に住む小学生だった宏太は、父とともに静岡に避難し、父の知人のもとに身を寄せた。「故郷を捨ててきた」。その思いにさいなまれながらも、宏太は父の死をきっかけに故郷を訪れ、かつて家族同然だった老婆・砂婆に「楓を助けてやってくれ」と頼まれる。謎の男に追われる少女・楓は何かを探しているようだが…。「海から帰ってくる者がいる」という伝説が残る、少し不思議な町のお話。

【著者紹介】
柏葉幸子 : 1953年、岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で第15回講談社児童文学新人賞、第9回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『ミラクル・ファミリー』(講談社)で第45回産経児童出版文化賞を受賞。『牡丹さんの不思議な毎日』(あかね書房)で第54回産経児童出版文化賞を受賞。『つづきの図書館』(講談社)で第59回小学館児童出版文化賞を受賞。『岬のマヨイガ』(講談社)で第54回野間児童文芸賞を受賞。『帰命寺横町の夏』で2022年バチェルダー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Nyah さん

    『岬のマヨイガ』のアンサー作品とのこと。あれは東日本大震災直後で避難した話だった。これは遺された者の話。東日本大震災から九年経ち当時岩手宮古市の小学生だった宏太は家が流され家族を亡くし、父とともに静岡の父の知人宅に避難している。父が昨年亡くなり、宏太は故郷宮古市に向かう。故郷は再建され、家族同様の老婆砂婆に「楓を助けて」と頼まれる。謎の男に追われる幼い少女楓。宏太は故郷の伝説「人魚姫の話を聞いて泣く子は海からきた」を知る。蘇った人の世話人砂婆[砂地さん]を知り、楓と共にいた思い出を思い出す。故郷は優しい

  • マツユキ さん

    『岬のマヨイガ』のアンサー作品。東日本大震災から9年、故郷に一人帰ってきた宏太は、偶然、祖母の友人である砂婆の消息を知り、尋ねるが、何者かに追われる少女楓と出会い…。津波で町は変わってしまい、元に戻らないけど、人の繋がりの温かさは変わらない。おかえりなさい。はじめまして。ファンタジーも楽しい。それにしても、今は『人魚姫』のあのラストは主流じゃないのか。

  • anne@灯れ松明の火 さん

    新着棚で。「岬のマヨイガ」のアンサー作品だと教えてもらい、再読してから、一気に。「アンサー」であって、続編ではないので、「岬」の登場人物は出てこない。だから、これだけを読んでも問題はない。東日本大震災直後を舞台とした「岬」に対し、震災から9年後が舞台。家族、家を亡くした宏太は、父とともに静岡へ避難し、「故郷を捨てた」という後ろめたさを持っていた。震災後、そこで踏ん張ってきた人、避難した人、両方の想いを丁寧に描く。「岬」同様のファンタジックな設定とハラハラする展開。心のつながりの大切さを今度も強く感じた。

  • 花林糖 さん

    図書館本。『岬のマヨイガ』のアンサー作品。震災で祖父母・母・兄を亡くした宏太は父と岩手から静岡へ転居。 9年後父が亡くなり再び故郷へ。昔馴染みの砂婆、少女楓の謎、謎の男の正体、海から来た人とは、人魚姫とは?震災後の其々の想いにファンタジーを絡ませた物語。柏葉さんは岩手県出身。さいとうゆきこさんは青森県十和田市出身盛岡在住。『岬のマヨイガ』未読なので読む予定。

  • ざるめ さん

    「岬のマヨイガ」のアンサー作品とあれば読まねばなるまい(^^)ワクワク♪と思い、読みはじめたら、お…重い…苦しい(>.<)そして最後には涙が出た。・゚・(ノ∀`)・゚・。受け入れてくれる誰かがいる事は幸せ(*^^*)

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人物・団体紹介

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柏葉幸子

岩手県花巻市出身。東北薬科大学卒業。薬剤師。『鬼ヶ島通信』同人。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で講談社児童文学新人賞、日本児童文学者協会新人賞、『ミラクル・ファミリー』(講談社)と『牡丹さんの不思議な毎日』(あかね書房)で産経児童出版文化賞、『つづきの図書館』(講談社)で小学館児童出版文化賞、

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