六条御息所 源氏がたり 下 小学館文庫

林真理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094063387
ISBN 10 : 4094063382
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
493p;15

内容詳細

気の進まない女を抱くのも光の君と呼ばれる自分の使命だ―。そう言って壮年になっても次々と女性との関係を繰り広げる光源氏が、須磨から都に戻った後、亡くなるまでの晩年を描いた後編。原書でも大きな盛り上がりをみせる『柏木』の帖では、因果応報ともいえる男女の状況を、恋愛小説の名手=林真理子がどう描き切っていくのか?美しい日本の自然、平安の風物を丹念に描写。そして原書の退屈な部分をすべて省略し、現代人のスピード感に合わせて再構成した林真理子版の“小説源氏物語”堂々完結!『源氏物語』がこんなに過激で面白かったなんて!

【著者紹介】
林真理子 : 1954年、山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。82年『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーに。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で第94回直木賞を受賞。95年『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞を、98年『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mike さん

    式部はこの長く壮大な物語の中に「女というのはそれだけで難儀なものなのだ」という平安女性の哀しみを描いている。そして源氏に当時の数々の男を投影させて最後に「そらごらん。もうこの世はお前の思う通りにはならないのだよ」と溜飲を下げたかったのかなと思った。源氏の女が多すぎて頭がカオスだったけど、最後まで愉しめた。それはひとえに真理子様の上手さに尽きる。オモロないとこは適当にカットして、私のような者でも食いつくようにこの愛憎劇を彼女流に書き上げている。さすがです👏

  • kaoru さん

    やっぱり源氏物語は面白い。女性たちの心理描写が秀逸で、林流の解釈に感心したり反発したり。また、昔は苦手だった、愛憎渦巻く後半が特に面白かったです。ただ、初見の人に林版がおすすめかというと迷うところ。

  • Tui さん

    源氏物語に初挑戦。あの方(光源氏)が女性に片っ端から惚れて契って振って振られて、を半径数キロ圏内(イメージです)でいたしている、その遍歴を描写しているだけのようで、言いづらいけど、正直退屈だった。翻弄される女性の誰に己をあてはめるかという読み方もできるのだろう(男の私にはムリ)。または、誰かと結ばれても他に惚れる姿が男の本質を暴いているという読み方も。でも、うーん、きつかった。男という私の属性ゆえか、訳者との相性か、単に嗜好の問題なのか。なんとなく悔しいので、その判断は角田光代の現代語訳まで保留にします。

  • くろにゃんこ さん

    高い位についてからの源氏。中年となり、人を意のままに動かすことを楽しむ。心に沿いながらも手をつけようとする狡猾さ。そして深く傷つけられてゆく紫の上。この時代の女の人生の自由のなさ、男の身勝手さに心が痛む。六条御息所の目線で書かれたから分かるあれこれが凄い。ただ、この本を読むと源氏が魅力的には全く思えなく、最低男となる。

  • シフォン さん

    六条御息所を語り部とした源氏物語、面白かった。女目線で書いているせいか、ほんと男という生き物は、権力と女というところが強調されているような気がした。最後は、最愛の紫の上を失い、50歳を超えたというのに変わらないのはすごいと思った。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

林真理子

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品