巴水の日本憧憬

林望

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309278247
ISBN 10 : 4309278248
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
128p;26

内容詳細

林望が選んだ版画家・川瀬巴水の作品40点を春夏秋冬に分け、それぞれを抒情あふれる言葉で解説した画文集。再評価が高まる巴水の詩的で静寂な世界へと誘う。川本三郎氏による特別寄稿も収録。

【著者紹介】
川瀬巴水 : 明治16(1883)年、東京市芝区露月町36番地(現港区新橋五丁目)に生まれる。明治23(1890)年、桜川小学校に入学するが、12歳の頃、眼病を患って、小学校を退学する。眼の養生をしながらも画家を志した巴水は、明治30(1897)年に自宅から近い芝神明町の川端玉章門下の青柳墨川の塾に入り、写生の手ほどきなどを受けるが、周囲の反対にあい画業を断念する。その後しばらく絵を描くこともなかったが、明治41(1908)年、25歳のときに鏑木清方の門をたたく。昭和32(1957)年、11月27日胃がんのため死去。享年74であった

林望 : 1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。東横学園女子短期大学助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国文学。1991年『イギリスはおいしい』で日本エッセイストクラブ賞を受賞、作家に。1992年『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流基金国際交流奨励賞受賞。その後エッセイ、小説、詩、評論など多分野にわたって著書多数。『謹訳源氏物語』(全10巻・祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • keroppi さん

    テレ東「美の巨人たち」で取り上げていた川瀬巴水。その版画の美しさに目を奪われた。大正から昭和にかけて描かれた日本の風景。光と影、波のきらめき、風のそよぎ、雨の音。懐かしさ。本物も見てみたい。

  • Tadashi_N さん

    住んだことがなくても懐かしい風景。浮世絵と同じで技法で表現している。

  • ホークス さん

    2017年刊。川瀬巴水の作品集。これは眼福。『中央市場』では、できたばかりの築地市場がグレーのトーンで描かれ、賑やかな動きと静謐さが同居する。『小金井の夜桜』は、宵闇に紛れた群衆と、チラリと覗く鮮やかな茶店の対比が面白い。『信州木崎湖』は湖面を見下ろす山々が神のように荘厳。一番気になるのは『大森海岸』。夜景の中、ポツンと傘をさした女性が謎めく。林望氏の文が鑑賞の助けになる。巴水画の人物は多くが「向こう」を見ており、我々は巴水と視線を共有し、一緒に旅をするのだと言う。港の夜景に佇む犬も向こうを見ていた。

  • booklight さん

    いいですねぇ、巴水。大正から戦後にかけて活躍した版画家。明暗の使い方やイラスト的な絵が今っぽく見えるのは私の浅学のせいだろうか。『品川』はボカロとともに動き出しそうだし、『上州法師温泉』は谷口ジローの漫画の1コマのよう。『矢口』の明るさには新しいのか古いのか混乱してしまう。風景に人や動物が入るせいで、情緒の方向に傾きがちだが、『信州木崎湖』のように少し突き放したような絵や『遠州新居町』のようにのどかな様子が好み。『笠岡の月』や『荒川の月』などの夜空もいい感じ。なかなか楽しかった。

  • 3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛ さん

    大正から昭和初期の日本を描いた木版画家。川瀬巴水の生きた時代にも既に失われていく日本の情景があったんだなぁと感慨深い思いで頁を捲りました。それでも今は残っていない風景が多く、震災や戦争で失われた作品もある中、こうして昔の日本の情景を木版画を通して知ることのできる奇跡に感動します。東京も昔はあんな風景があったんだなぁ。林望さんの解説文も好きでした。

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