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ちいさいモモちゃん モモちゃんとアカネちゃんの本 1 講談社青い鳥文庫

Miyoko Matsutani

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061470064
ISBN 10 : 406147006X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/1980
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第2回(1964年) 野間児童文芸賞 受賞
1964年に第1巻が発売されてから第6巻で完結するまで、ほぼ30年を要した「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズ。その第1巻となる本書ではモモちゃんが生まれた日から3歳までが描かれる。働きながら懸命に子どもを育てるママの姿には、著者自身の姿が反映されている。
初めてしゃべった日のこと、およめさんのまねをしたこと、みずぼうそうになって注射をうったこと…。日々のエピソードが丹念に積み重ねられ、ひとりの女の子が読者の前にだんだんと浮かび上がってくる。

その何気ないエピソードに独特の味付けがしてあるのが楽しい。モモちゃんが生まれた日「ほんのおいわいのしるし」にカレーを食べてもらおうと、じゃがいもやにんじんが駆けつける場面。ママがミシンで「たったかたあ」と30枚ものパンツを縫う場面。帰りが遅いママのことを怒ったモモちゃんが口をきかずに夜道を歩く場面。身につまされたり、涙ぐんだり、笑ったり…読み手それぞれが一番心をゆさぶられるお気に入りの場面がきっとあるはず。モモちゃんの大事な相棒、黒ネコのプーもこのお話になくてはならない存在。

本書に続く第2巻ではアカネちゃんという妹が生まれ、モモちゃんもお姉さんに。さらに巻がすすむにつれ離婚や死を扱う機会も出てくるが、著者はごまかしたり逃げたりせずに、効果的に比喩を用いながらきちんと語っていく。子どもへの真摯(しんし)な姿勢が感じられる名作。成長にあわせて、読んであげたい。(門倉紫麻)
東京に生まれる。1951年、『貝になった子供』で日本児童文学者協会の第1回児童文学新人賞を受け、以来、『龍の子太郎』(1960年、第1回講談社児童文学新人賞、1962年、国際アンデルセン賞優良賞)、『ちいさいモモちゃん』(1964年、第2回野間児童文芸賞)、『モモちゃんとアカネちゃん』(1975年、第5回赤い鳥文学賞)と数々の賞を受けている。全集に『松谷みよ子の本』全10巻(講談社)がある。

【画家紹介】
1936年、青森に生まれる。武蔵野美術大学西洋画科卒業。児童出版美術家連盟会員。作品に『ちいさいモモちゃん』『モモちゃんとプー』『モモちゃんとアカネちゃん』『ちいさいアカネちゃん』(講談社)『るすばん先生』(ポプラ社)等のさし絵や、絵本『ジャックと豆の木』(小学館)他がある。1982年没。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • はらぺこ

    猫のプーが人間の言葉を喋らない時があるのは不自然に感じたけど可愛らしい作品でした。まあ、喋る方が不自然か(笑)家族内で猫と会話してるていやろなぁと思ってたら「あかちゃんのおうち」の先生と電話で喋るし、濡れ衣を着せられた時は逆に喋らんし。もしかして、テレパシー!? 兎に角、シリーズが出てるみたいなので今後も読んで行きたい。

  • くぅ

    いやぁ、可愛い。一番好きだったのは水疱瘡の話。ガムのとこにも笑っちゃったし、きゅうりにも。モモちゃんの気持ちわかるよ、そうだよね。とも思いつつ、お母さんの気持ちにもうんうんしちゃう。モモちゃんが主役でモモちゃんが可愛いんだけど、でもプーが賢くて愛らしい。こんな優秀な猫、なかなかいないさ。お母さんが顔の傷をプーのせいにしたときには思わず私までそりゃないよ!と思いました。

  • ベーグルグル (感想、本登録のみ)

    モモちゃんが生まれてから3歳までの物語。子供らしいモモちゃんが可愛いくてママの愛情たっぷりなのもいいですね。

  • ヒラP@ehon.gohon

    いろいろな事を考えさせてくれる「モモちゃん」シリーズです。 旅のお供には、手軽な文庫版が最適ですね。 単行本のカラーの人形絵が気に入っていたり、文章と挿し絵の調和が気に入っていたりするので、若干物足りなくは感じたのですが、菊池貞雄さんが文庫版用に絵を書き直しているので、それを楽しく読みました。 最後についている解説にも納得です。 大人が読んでも共感できる児童書ですね。

  • たぬ

    ☆4 初版は60年も前と知り軽くびっくり。かわいい人形の表紙のハードカバーが実家にあったのだけど、こうして数十年後に再読しても全然色あせてない。モモちゃん誕生のお祝いにカレー粉持参で駆けつけるジャガイモ・玉ねぎ・人参、ソフトクリーム、チューインガム。お世話猫兼友達の猫のプー。3歳になってお姉さんモード発動のモモちゃん。懐かしいなあ。どの場面もつい昨日読んだばかりのように鮮明で、そのことがなんだか嬉しい。

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