たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 河出文庫

松浦理英子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309418858
ISBN 10 : 4309418856
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
藤沢周 ,  
追加情報
:
248p;15

内容詳細

24歳で早世した天才作家・樋口一葉。その魅力溢れる物語世界が現代語訳で甦る!遊女になるさだめの美登利と寺の息子・信如との淡い恋を描く名作「たけくらべ」を松浦理英子の訳で。さらに「やみ夜」=藤沢周、「うもれ木」=井辻朱美、「わかれ道」=阿部和重と、現代文学を代表する作家たちの名訳でおくる決定版。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    魅力的な作品ばかりでした。特に『たけくらべ』は大好きな作品なので、現代語訳でも引き込まれます。

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ 原文読んでも訳分からないだろうなあ、と今まで避けてた本作。現代語訳ということで読んでみたが、伝わった部分が半分と、それでも分かりきらなかった部分が半分という感じ。松浦理英子さん訳の「たけくらべ」は、割と原文の魅力も残しつつ、な文章。原文の魅力も味わえて内容も理解しやすくなっている。とはいえ、やはりこの文章でも難しいっちゃ難しい。ストーリーは理解できたものの、樋口一葉の作品を堪能し切れたかと言えば微妙なところ。久々に読んでいて眠気がきてしまうような読書になってしまった。

  • 本のサナギ さん

    どの作品も主要人物たちが魅力的だった。行動であったり、言動であったり、思いや気持ちを向ける様子だったりが小説を引き立たせる。「たけくらべ」ではほとんど句点も改行もなく、滔々と続いていく文章が特徴。だけど読んでいるうちに背景も人物も美登利や信如の心理もスッと入ってくる。他の三作でも、短編なのに十分な読みごたえがある。女性という身であったり、貧困であったりといろんなテーマびついての話を展開している。

  • 由佳 さん

    どの作品も魅力的で、独特のリズムに慣れてしまえば面白く、没頭して読めた。一冊の中でも訳者が分かれていて、巻末に後書きがあるのも二重に楽しめて良い。思えば昔漫画で読んだきりだったかもしれないが、いつか原文でも読んでみたい。現代語訳は良いきっかけになったと思う。高校生の時、国語の先生が修学旅行先の東京にテンションが上がっていたのが今更ながら分かってきた。東京は江戸以降の歴史が色濃く残っていて面白いと思う。

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人物・団体紹介

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松浦理英子

1958年、愛媛県松山市生まれ。青山学院大学文学部卒業。’78年「葬儀の日」で第47回文學界新人賞を受賞しデビュー。’94年『親指Pの修業時代』で第33回女流文学賞、2008年『犬身』で第59回読売文学賞、’17年『最愛の子ども』で第45回泉鏡花文学賞、’22年本作『ヒカリ文集』で第75回野間文芸賞

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