僕が僕をやめる日 メディアワークス文庫

松村涼哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784049128604
ISBN 10 : 4049128608
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

「死ぬくらいなら、僕にならない?」生きることに絶望した立井潤貴は、自殺寸前で彼に救われ、それ以来“高木健介”として生きるように。それは誰も知らない、二人だけの秘密だった。2年後、ある殺人事件が起きるまでは…。高木として殺人容疑をかけられ窮地に追い込まれた立井は、失踪した高木の行方を追う。自分に名前をくれた人は、殺人鬼かもしれない―。葛藤のなか立井はやがて、封印された悲劇、少年時代の壮絶な過去、そして現在の高木の驚愕の計画に辿り着く。

【著者紹介】
松村涼哉 : 大学在学中に応募した『ただ、それだけでよかったんです』が、第22回電撃小説大賞“大賞”を受賞しデビュー、ヒットを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    「僕の分身にならない?」生きる希望を無くした立井潤貴は自殺を図ろうとしていたところで高木健介に声を掛けられた。それは“高木健介”として生きて見ないかとの提案だった。無戸籍児、幼児虐待など重めのテーマに沿って物語は進んでいく。二人の過去が重なった時は著者は何処まで彼等に絶望を与えるのだろうかと苦悩させられた。『僕が僕をやめる日』二人にとって希望と呼べる明日が待ち受けている事を願いたい。

  • みっちゃん さん

    諦め、悟ったような、でも何かを待ち焦がれているような悲しみに満ちた眼差し。こんな翳りのある面差しで辛い毎日を耐え忍んでいる子どもたちが今も沢山いるであろう、現実。守られ、慈しまれて、未来への夢と希望を胸いっぱいに溢れさせているべき存在が、何故こんな理不尽な扱いを受けなければならないのか。「死ぬくらいなら、僕にならない?」謎に満ちた、が余りにも軽い調子の言葉に、こんなに複雑で重すぎる思いが込められていたとは。驚きと悲しみと。そして、今はいない大切なひとの分までその生を全うして欲しい。強く願う。

  • おしゃべりメガネ さん

    思ってた以上に割りとしっかりとしたミステリーで、正直驚きました。しかし、やっぱりミステリーとしては若干薄味気味で、インパクトに欠けているように感じ、読後感がちょっと物足りなく思えます。主人公が'事件'を追っていく展開や、人のつながりをほどいていく過程は好きな描写だなと。物語としてはありがちといえばありがちな話でしたが、たまにはこういうシンプルな展開も悪くはないかなと。きっと本来はもっと感動すべきトコなんでしょうが、どうしても自分の年齢のせいか、この手の話は思ってるほど感動が大きくならなくなっています。

  • ちょろこ さん

    重さが増す一冊。手にした時の軽さから一転確実に読了後は重さが増す。絶望から救ってくれた人は殺人鬼なのか…ざわつく心は先を知りたがる。世界は僕たちに興味ないから。この言葉の意味を知れば知るほど心に杭を打ち込まれるような思い。たしかにここに存在するのに魂があるのに…それはまるで名前のない、つけられない「哀しみ」。その哀しみを抱えている人が必ず存在することが重く突きつけられる。終盤の二人の間に流れる時間、“救う”が二人の魂を行き交うような時間は息をのむ時間。二人の選んだ道、心に刻まずにはいられない。

  • 黒瀬 木綿希(ゆうき) さん

    劣悪な環境で生きることに絶望し、命を絶とうとした立井の前に現れて「僕として生きろ」と成り代わりを提案する高木。そのせいでとある殺人事件の容疑者として追われる羽目に。探っていくうちに明らかとなる高木の過去があまりにも悲惨で、報われてほしいと思う反面どこかで踏みとどまってほしいという相反した思いを抱えました。当たり前の日常を生きることが出来ず、文字通り世界から忘れられた存在だった高木は法律では救えなかった。それでも魂の救済なら、ここにいたという証なら—— 短いながらも濃密な物語でした。

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松村涼哉

大学在学中に応募した『ただ、それだけでよかったんです』(電撃文庫)で、第22回電撃小説大賞“大賞”を受賞しデビュー。メディアワークス文庫での初作品『15歳のテロリスト』は発売直後から大重版が続くヒット作に。「第16回うさぎや大賞」大賞に選ばれたほか、『僕が僕をやめる日』も同賞3位の同時受賞となり話題

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