男おいどん 愛蔵版 1

松本零士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784091794840
ISBN 10 : 409179484X
フォーマット
出版社
発行年月
2025年06月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

四畳半漫画の傑作!おいどんが令和に甦る!

九州から単身で上京した大山昇太。
老朽化著しい「下宿館」の四畳半に住み、働きながら、
高等学校の夜間部に通っていた。
ところが、勤務先で失敗し会社に損害を与えてしまい解雇。
収入がなくなってしまう。

学費が払えないため高校に通えず、
毎日の食事すら満足に食べられない昇太。
がんばらねばと奮起するも、失敗ばかり。

金がなくても男の誇りは捨ててはならん、夢を諦めてはならんと、
不器用ながらも実直に生きる昇太。
そんな彼を周囲の人々は、温かく見守り、応援していた。

家賃を滞納しても催促することなく、時にはご飯やタマゴ酒を振る舞ってくれる下宿館のおばさん。

困ったときにはツケでご飯を食べさせ、時々店を手伝わせて生活費を提供してくれた中華料理店「紅楽園」のオヤジ。

夜間高校時代の同級生や工場勤務時代の同僚なども、時々下宿を訪れ昇太を支えてくれた。

1970年代、高度成長期の日本。
己の可能性と未来を信じて、貧しくもたくましく生きようとする昇太の姿に多くの若者が共感し、松本零士氏の漫画家人生を変えるほどの大ヒット作となった。

第三回講談社出版文化賞児童まんが部門受賞作。



【編集担当からのおすすめ情報】
700作近くある松本氏の作品を大まかにジャンル分けすると、だいたい4分野にわかれます。

・デビュー当時に描いていた「少女漫画と動物漫画シリーズ」。
・戦争をテーマに描いた「戦場まんがシリーズ」。
・氏の代名詞ともなる宇宙を舞台とした「SFシリーズ」。
・未来を夢見る若者達から支持された「四畳半シリーズ」。

松本氏の過去のインタビュー記事を読むと、「四畳半もの」の話がよく出てきます。このジャンルがヒットしたおかげで「自らを漫画家といえるようになった」と語っていますから、人生の転換点となった作品といえます。

1969年頃の松本氏は、少女漫画を離れ、青年漫画と少年漫画に執筆の場を移し始めた頃です。主にSF漫画を描いていました。
ある作品が連載終了することになり、次の作品を打合せしているときに提案したのが四畳半ものだったそうです。四畳半というジャンルを選んだことについて、松本氏はこう語ります。
「自らの青春時代を振り返り、また共に過ごしてきた友人達の姿を思い浮かべて感じたことは、『どんな青春でも恥じることはない』ということ」。
自身も苦しめられた(笑)というインキンタムシも赤裸々に描き、等身大の若者像を描いたことで、多くの青年に「貧しい生活は恥ではない。女性にもてる事がなくとも恥じることではない。悩んだことはいい経験だ。挫折もいい経験だ。それら全て恥じることではない」と勇気づけていました。
現代の若者から見れば、『男おいどん』の世界はもはや時

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ぐうぐう さん

    愛蔵版で再読する『男おいどん』。面白い! 『ハーロック』や『999」に繋がる大宇宙ものの起源となったことを考えると、作品の存在価値は限りなく大きいが、それ以前に漫画としてシンプルに面白いのだ。大山昇太のカラ回りの日常が、哀愁を漂わせながらも惨めにならないのは、キャラクター造形とストーリー展開における松本零士のうまさゆえだ。このような漫画は現代ではまったく見当たらないが、当時としても他に類を見ない稀有な作品だったに違いない。何より松本零士のこの作品に込める愛がたまらないのだ。

  • のぶのぶ さん

    当時の貧乏生活。インキンタムシなど今はないのかもしれまい。いっこうによくはならないが、純粋に生きている、明日のために寝るしかない生活。下宿のおばさんの優しさを感じる。今後、どう展開していくのか分からないが、松本零士さん初の連載。

  • vivahorn さん

    「男おいどん」は松本零士の代表的な漫画シリーズ。松本零士と言えば、テレビアニメの「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」が有名である。ひとしきりSF関連作品を堪能した後に、この「男おいどん」の存在に気が付き、のめり込んでいった。この作品は作者の実体験を元に書かれており、九州から東京に出て来た主人公が、生活に困窮しながらも周りの人達に支えられながら人間として徐々に成長していく物語である。なぜか周りには入れ代わり立ち代わり森雪やメーテルに似ている若い美女が登場する。主人公は次々に恋愛・失恋を見事に繰り返す。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

松本零士

1938年1月25日、現在の福岡県久留米市に生まれる。本名 松本晟。小学生の頃からマンガを描き始め、地元紙などに投稿、採用されている。1953年、「漫画少年」にて第1回新人王を受賞し15歳でプロデビュー。翌年、同誌2月号に『蜜蜂の冒険』が第1回新人王受賞作として掲載された。1957年上京。少女誌で活

プロフィール詳細へ

松本零士に関連するトピックス

コミック に関連する商品情報

おすすめの商品